シトロエン・カクタスMコンセプトを公開
公開 : 2015.09.03 22:40 更新 : 2021.03.05 21:44
シトロエンはカクタスMコンセプトの写真をフランクフルト・モーターショーでの一般公開より一足先に公開した。
オープン・ボディのこのコンセプト・モデルは、通常のハッチバックのカクタスと同じベースで、1968年から1988年前生産されたライトウエイト・オフロード・ビークルであるメアリからインスピレーションを得たボディを持つ。
ルーフはオープンが基本で、軽量のキャンパス生地を取り付けることも可能。今年の初め上海モーターショーで公開されたエアクロス・コンセプトの影響も受ける。
シトロエンの外観デザイナーであるフレデリック・デュバニエルは、このコンセプト・モデルは、メアリをコピーするのではなく、メアリをオマージュしたものだと語っている。
4ドアのカクタスとは異なり、Mコンセプトは2ドアだ。ドアの外観は、カクタスのエアバンプと同様に熱形成されたTPUで覆われる。また、そのドア自体は4ドアに較べて長くなってしまったため、その重量を減らすためにプラスティックが使用される。
フロント・ガラスはカクタスよりも直立したものが与えられ、そのフロント・ガラス周りと、リアにはU字型の補強材が加えられるまた、その補強自体はウッド上のペイントが施されている。
インテリアはウォータープルーフの素材で造られ、フロア・マットの下には水を抜くためのドレーンも付けられる。また、シートとダッシュボードは、ウェットスーツと同じ素材が使われている。
面白いのは、後部座席を取り外し、トランクの蓋を利用することによって2人分のスリーピング・エリアを作ることができる仕組み。長さも180cmあり充分なものだ。
また、テントとしてMコンセプトを利用する時には、コンプレッサーによって膨らむ3本のチューブが後部に取り付けられる。
Mコンセプトは、ホイールベースに関してはカクタスと同じだが、全幅は1770mmと僅かに広くなっている。
エンジンは、110psを発揮する1.2ℓガソリンで、燃費は20.9km/ℓだ。しかし、シトロエンは、最近、e-メアリの名前で商標登録をしていることから、これが電気自動車あるいはハイブリッドで市場にリリースされる可能性が考えられる。また、モーターの補助を持つ4WDモデルということもあるだろう。何しろオリジナルのメアリにも、1979年から1983年までの間、4WDモデルが存在したからだ。