ホイールは標準で17インチ、テスト車には18インチのリムがついている。オプションで19インチを選ぶことも可能だ。

英国内で展開されるオールトラックはディーゼル一択。2.0TDIエンジンは、チューンの度合いによって150psと190psに棲み分けされる。

前者は6速のマニュアル・ギアボックスが、後者は6速のオートマティックが組み合わされる。電気機械式のマルチ・プレート・クラッチ4モーションが標準なのは先代と同じである。

■どんな感じ?

2代目のオールトラックは、機動力があり、親しみのもてるファミリーカーとして多くの層から支持された。空いた道での身のこなしも好評だった。

ベースが実用的でルーミーなだけに、オールロードの収容力はかなりのもの。ラゲッジ・スペースは639ℓに及んでいる。

インテリアの質感は、より高価なモデルを恐れさせるほどであり、ステンレス製のシルやオリジナルのシートは力のあるクルマに乗っているという高揚感をもたらす。

車高が高くなったため、より遠くまで見通せる。日常の使用域では違いには気づきにくいかもしれないが、やはり山道でのトラクションは頼り甲斐がある。