ボルボV40 T3 SE
公開 : 2015.09.09 23:50 更新 : 2022.12.12 21:29
■どんなクルマ?
2013年に日本市場に投入されるや、たちまちボルボの主役に躍り出たのがV40だ。VWゴルフが絶対王者として君臨する、欧州で最も競争の過酷なCセグメントにあって、クーペでもないワゴンでもない、ボルボいうところの“プレミアム・ショート・ワゴン”という独自の立ち位置を見つけた。
そのV40に、このたび新しいガソリン・エンジンを搭載するエントリー・モデルが発売となった。フォード系1.6ℓターボを搭載する旧T4に代わるもので、T3を名乗る。新T4は早晩、北欧からやってくるのだろう。
T3といっても3気筒ではない。ボルボはフォード傘下から離れることが決まった2009年早々に独自のパワートレイン戦略に着手おり、これを‘Drive-E’と名づけた。ガソリンとディーゼルを共通のアーキテクチャー(基本構造)であつらえることを最大の特徴とする、生産面まで含めた高効率エンジンである。
Drive-Eにより、ボルボは今後(当面というべきか)全ラインナップを4気筒以下でまかなう方針で、ディーゼルは4種類、ガソリンには5種類が構想されている。Tはガソリンを、Dはディーゼルを表す。数字とシリンダーの数はいまのところ無関係で、数が多いほど性能が上がる。
日本市場のV40に話を絞ると、Drive-Eはすでに245ps、350NmのT5と、190ps、400Nmを誇るディーゼルのD4が発売中だ。そこに今回、スタンダード用のT3が加わったというわけである。