コンクールズ・オン・ザ・アベニュー
2015.08.11
8年目を迎えたコンクールズ・オン・ザ・アベニューは、絵画のように美しいオーシャン・アベニューとカーメル周辺の活気あふれる通りを舞台に、自由に入れる形式で開催された。このイベントは展示台数でショーの価値が高まっただけでなく、質的にも大きく進化しており、ウィークエンドに欠かせないイベントとして定着し、モントレーで開催される一連の催しはこれを皮切りに始まるのだ。
コンクールズ・オン・ザ・アベニューの開催は火曜日で、オーシャン・アベニューを満たした数々のモデルが、日常を離れた雰囲気を醸し出す。それを目にして来場者が喜ぶ姿は、クルマ趣味の特筆すべき一面でもあろう。
街路樹が続く道すがら、ブティックや雑貨店、レストランが連なる通り沿いや交差点に並ぶのは、26のクラスに分けられた200台をゆうに超える様々なモデルたちだ。ポルシェのトラクターから、ビーチバギー、カスタムカーにホットロッド、ラグナセカ・レースウェイから警察に先導されてやって来た色とりどりのシェルビー・マスタングGT350までいる。
ポルシェは、未レストアの356プリAベントウインドー・クーペから356スピードスター、カレラ・アバルト、新旧様々な911が並び、フェラーリのなかには400スーパーアメリカの限定仕様まであった。これ以外にも数多くのメーカーのヒストリックカーが集まり、その一部を挙げるだけでも、ジャガーはSS100、XK120、Eタイプ、トヨタ2000GT、アルファ・ロメオ1900CSS、OSCA MT4、マセラティ・ギブリ・スパイダー、ACコブラなどが展示されていた。
メーカム・オークションは、大きな交差点を利用し、出品リストのなかから主な車両を展示し、そこにはハラータルガ仕様の330GTS(S/N:10913:現在は工場出荷時のソフトトップに戻されている)もあった。
イベントのメイン・スポンサーをつとめたアキュラは、会場の一角に現行モデルを展示した。そこには眩いメタリック・レッドに包まれた新型NSXが来場者の目を釘付けにしていた。
2015年のコンクールズ・オン・ザ・アベニューのベスト・オブ・ショー・アワードには、1950年型チシタリア202MMカッソーネ・ベルリネッタの頭上に輝いている。