新型レンジローバーのテクニカル・スペック公表

公開 : 2012.09.07 16:10  更新 : 2017.06.01 01:02

新しい4代目となるレンジローバーのテクニカル・スペックが公表された。

まず注目されるのは、SUVとしては世界初となるアルミニウム・モノコック・ボディである。そのモノコックは270ものアルミニウム・パーツの集合体で、その中には14の鋳造パーツ、9つの押し出しパーツなどが含まれる。また、3722本のリベットと161mに亙る接着剤が使われている。そのサイドボディは1つのパネルで整形されており、それは”世界最大の自動車パネル”であると言われている。

そのベア・ボディは前のモデルよりも180kg軽く、BMW 3シリーズと比べても23kg、アウディQ5との比較では85kgも軽く仕上がっている。ミニ・カントリーマンのシェルと比べて僅かに12kg重いだけだとランドローバーは発表している。

5m弱のボディは、リア・スペースが大幅に改善されている。ホイールベースが40mm長くなったこともあり、リア・シートへのアクセスは簡単になり、レッグスペースも118mm広くなった。

ボディの下に吊られるサスペンションは、第5世代のエア・サスペンションである。アルミニウムのサブフレームに懸架されるサスペンションは、フロントがダブル・ウィッシュボーン、リアがマルチリンクのレイアウトを取る。サブブレームは、アルミニウムの鋳造で、その重さは15kgと14kg。1/1000mm単位の正確さでボディにマウントされているという。

ボディ・アタッチメントの固さは前モデルよりも30%ましており、それが乗り心地とハンドリングの良さにつながっている。

グランド・クリアランスは18mmプラスされ、フロントが296mm、リアが310mm、そしてホイールのトラベルはメルセデス・ベンツGLの480mmを遥かに超える597mmが確保されている。また、走行可能な水深は200mm深い900mmとなった。

新世代のテライン・レスポンス2システムは、路面状況を判断して自動的に5つのオフロード・セッティングを行なってくれる仕組み。こ

トランスミッションはZF製の8速が用いられる。

ブレーキはフロントがΦ380mmのブレンボ製6ポッドで、ステアリングは電動パワーとなっている。

2013年には、世界で最も能力の高いハイブリッドとして、286bhpのV6ディーゼルと47bhpのACモーター、1.7kWhのリチウム・イオン・バッテリーが組み合わせられたモデルも登場する。合計で333bhpとなるそのパワーにより、0-100km/hは7.4秒というパフォーマンスを持ち、CO2排出量は169g/kmとなる。

通常のエンジン・ラインナップは、255bhp/4000rpm、61.1kg-m/2000rpmのV6 2993ccのディーゼル。335bhp/3500rpm、71.3kg-m/1750rpm-3000rpmのV8 4367ccのツインターボ・ディーゼル、そして504bhp/6000rpm-6500rpm、63.7kg-m/2500rpm-5500rpmのV8 スーパーチャージャー・ガソリン・エンジンの3種類だ。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事