アウディA4 2.0 TDIウルトラ
公開 : 2015.09.11 23:50 更新 : 2017.05.29 18:14
ジャガーXEやBMW 3シリーズなど、2015年は小型エグゼクティブ・クラスの成長が著しかった。そして今注目を集めるのはアウディA4である。
■どんなクルマ?
既にジャガーXEがポピュラーになりはじめ、フェイスリフトをした3シリーズももうすぐ加わろうとしている。英国内を走るカンパニーカーは徐々に変わりはじめている。
そしてさらに新進のアウディA4が英国内に影響を及ぼそうとしている。相変わらず目が離せないマーケットなのである。
ダイナミズムと経済性はBMWに一歩及ばなかったが、高級を主張するアウディのエンブレムと高レベルのキャビンが、先代がよく売れた理由だった。
そこに攻撃を仕掛けたのがジャガーXE。スポーティな仕立てによって新鮮味を打ちだしたことで、アウディA4はいささか時代遅れになりつつあったのだ。
それを打開するのが新型A4ということになる。CO2エミッションは少ないもので99g/km、燃料消費率は良いもので26.3km/ℓ(公表値)。完全なる新設計のMLB-エボ・シャシーに前後5リンク式独立サスペンションを組み合わせることにより、優れた乗り心地とハンドリング性能も期待できる。
先代よりも大きくなっているが車重は軽い。前席の頭上スペースや後席の膝周りのスペースも大きくなっている。抵抗係数の低減により、風切り音はA8に並ぶレベルまで抑えられている。
今回のテスト車両は2.0 TDI 150ウルトラと同じエンジンの高出力版。ピーク・パワーは190psまで引きあげられている。‘ウルトラ’ テクノロジーの投入によりCO2排出量は102g/kmとなっている。