次期ジープ・ラングラーのテストを初キャッチ

公開 : 2015.09.12 22:40  更新 : 2017.06.01 02:05

2016年に登場が予定されている次世代のジープラングラーが、アメリカ北西部の砂漠を舞台にホット・ウェザー・テストを受けている姿を初めてキャッチした。

このモデルは2ドア・バージョンで、ボンネットやホイールベースを見るに、現行モデルよりもや大きくなっているようだ。そして、大きな特徴として重量軽減のため、現行のスティール製のボティをフレームに載せるというアーキテクチャーから、合金製のモノコックに変更されることだ。ちなみに現行のV6サハラの重量は2125kgもある。

ジープは、モノコック化とダウンサイジングされたターボ・ユニットといったハイテクを次世代のラングラーに搭載する予定で、これはライバルであるランドローバーディフェンダーに対して技術的にも優位にたとうという考えだ。

この計画はジープの親会社であるフィアットクライスラーのセルジオ・マルキオンネが既に昨年後半に明らかにしているもの。彼は、フォードF150がアルミニウム・シャシーとなったことを引き合いに出し、「ラングラーがスティール製から合金製になるかの議論を今行っている最中だ」と語っていた。また同時にそのパワートレインについても最新のものとなるだろうとしていた。

アメリカ向けのモデルは3.6ℓV6、そしてヨーロッパ向けは2.8ℓ4気筒ディーゼルが積まれているが、ボディの軽量化もあいまって、よりパフォーマンスが高く、燃費も良い2.0ℓツインターボのガソリンとディーゼルに変更されることとなる。

マルキオンネは、ラングラーがフレーム・アーキテクチャーを捨ててモノコックになるかどうかについては言及していなかったが、従来のトレドの工場では新しいラングラーの生産が出来ないといっていたことから想像するに、モノコックかはほぼ決まりのようだ。その結果、新しいラングラーは最高で400kgのダイエットが可能で、5ドア・モデルでも1800kg以下になるという。

このフル・モデルチェンジは、2016年後半から2017年のデビューを予定している新しいディフェンダーにプレッシャーを掛けることになる。

なお、トレイル向けのジープは、ルビコン・トレイルと呼ばれる過酷なオフロード・テストをパスしなければならない。ルビコン・トレイルは、シェラネバダ山脈の中にある鋭い上り下りと川などで構成される17マイルのコースである。

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