アウディTTロードスター2.0TFSIクワトロ
公開 : 2015.09.14 23:46 更新 : 2017.05.29 18:14
■どんなクルマ?
新型アウディTTは日本ではクーペとロードスターが同時発売となったが、ここの主題はロードスターの国内初公道試乗である。新型TT全体の詳細については、別ページの『徹底解説』を参照いただくとして、欧州では高性能版のTTSやディーゼル、FFモデルなど、ロードスターもクーペに匹敵する幅広いラインナップをもつ。しかし、日本で販売されるTTロードスターはひとまず1機種のみ。
パワートレインは、日本のTTの標準エンジンともいえる230psチューンの2.0ℓ直噴ターボに、6速ツインクラッチ(Sトロニック)の組み合わせ。駆動方式は油圧多板クラッチを使った4WDで、FFが用意されるのはクーペだけとなる。同様のメカニズムをもつクーペに対して、ロードスターは価格で16万円高、重量で100kg増しとなる。
インテリアはエアコン調整ダイヤルを吹き出し口の中央に仕込むなど、インパネに散らばるダイヤルやスイッチを極限まで減らして、“初期デザイン・レンダリングの忠実再現”をねらった意図が明白だ。話題の“バーチャル・コクピット”とは、つまりは全面をカラー液晶化したメーターパネルのことで、必要に応じてナビ画面や各種設定のほか、アナログメーターもアニメーションで再現する。この種の全面液晶メーターは上級サルーンや高級SUVではすでに例があるが、このクラスとしては初といってよい。