ポルシェ911ハイブリッド、2018年を目処

公開 : 2015.09.14 22:50  更新 : 2017.06.01 02:05

現在ポルシェのエンジニアは、ハイブリッド・パワートレインを911のボディにどう組み込むかを思索している。2018年にさらに厳格になるCO2排出量規制のためにである。

生産ラインを統括するエアハルト・モェスレは「議論をすすめています。CO2排出量制限の厳格化に備え、あたらしい行動をおこすことは必須です」とコメント。

フォルクスワーゲン・グループはテスラに対する対抗策を迫られています。航続可能距離やバッテリーの充電スピードを考えると、理想的なゴールはさほど遠くないと私は考えています」

ポルシェはカイエンパナメーラのためのハイブリッド・パワートレインをすでに確保している。どちらも3.0ℓのスーパーチャージド・ガソリン・エンジンに電気モーターを組み合わせる仕組みだ。918スパイダーもあたガソリン・エンジンを有しているが、こちらは4.6ℓのV8と電気モーターという組み合わせである。

ハイブリッド・モデルの選択肢の他にも、アウディR8 e-トロンに対抗すべく、EVの911も考えているのだという。

しかしこちらはモェスレいわく、製品化されるかどうかは未定。「しかるべき時を見定め、必要があれば……といった段階です。コストがかかるうえ、コストの回収も現段階では約束できないですからね」

次世代の911はMMBプラットフォームを使用し、外観はあくまでマイルドな変更に留めるつもりとのこと。「911はいつだってエボリューション(=発展的な立場)であり、レボリューション(=大変革)を必要としないんです」

「 ‘つねに、一歩一歩着実に’ というのが911の根底にあるものですからね」とAUTOCARに教えてくれた。


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