メルセデス・ベンツGLCの実車がフランクフルトで公開
公開 : 2015.09.15 22:20 更新 : 2017.06.01 02:04
BMW X3とアウディQ5のライバルになる新しいメルセデス・ベンツGLCの実車がフランクフルト・モーターショーで公開された。
このGLCの前のモデルにあたるGLKは右ハンドルが設定されていなかったが、英国、日本、オーストラリア市場に嬉しいニュースとして、今回は右ハンドルが最初から設定されていることがあげられる。
Cクラスのプラットフォームであるメルセデス・モジュラー・リア・アーキテクチャーをベースとして製造されているが、スモール・エグゼクティブ・サルーンよりも長いホイールベースが与えられているのも特徴のひとつだ。BMW X3との比較では、全長が1mmほど短く、全幅が9mmほどワイドと、ほぼ同じようなサイズであるが、ホイールベースは60mmほど長いサイズである。その余裕あるホイールベースは、そのままリアのキャビン・スペースの拡大に寄与し、大人4人が充分にリラックスして乗ることのできる空間が保たれている。特に、ヘッドクリアランスとレッグ・スペースは広い。
エンジンは、当初は2台のディーゼル・ユニットが用意される。GLC 220dとGLC250dというグレード名となるが、この2つのエンジンの排気量は同じ2.1ℓのM274型で、チューニングが異なるというだけのものだ。250dは204ps、220dは170psとなる。共に燃費とCO2排出量を持つ。燃費は20km/ℓ、CO2排出量は129g/kmだ。
パフォーマンスは250dの0-100km/hが7.6秒、最高速度が222km/h、220dは8.3秒、209km/hだ。
ギアボックスは9速オートマティックのみの設定で、マニュアル・ギアボックスは提供されない。また、駆動方式は全て4WDとなる。
350eというネーミングが与えられたプラグイン・ハイブリッドは、デビューまもなくラインナップに加えられる予定。210psのガソリン・エンジンと116psのモーターとの組み合わせで、ギアボックスは7速オートマティックとなる。CO2が60g/km未満で、モーターのみの航続距離は32kmだ。
メルセデスはこのGLCに2つのコンベンショナルなスプリングのシャシー・セットアップを用意する。コンフォートと固めのスポーツだ。更に、エア・サスペンションがオプションとして用意されるが、メルセデスは多くのユーザーが、このオプションを選ぶと予想している。このエアサスペンションは、プラス30mm、プラス50mm、そしてマイナス15mmに車高が変更できるというもの。
GLCにはパフォーマンス・バージョンも予定されているが、最初にリリースされるのはAMG V8バージョンではない。GLC 450 AMGスポーツというモデルになる予定で、およそ365psのツインターボV6が搭載される。恐らく2016年前半にデビューすると思われる。
価格は、220dが£34,950(683万円)、250dが£36,105(706万円)だ。