シトロエンC4カクタスMコンセプトが公開
公開 : 2015.09.15 22:11 更新 : 2021.03.05 21:44
シトロエンC4カクタスMコンセプトがフランクフルト・モーターショーにて公開された。
C4カクタスをベースにするオープン・トップのコンセプトは1968〜1988年にかけて販売されたシトロエン・メアリをモチーフにしている。
カクタスのプラットフォームを使用しているにもかかわらず、屋根は取り払われており、代わりにキャンバスが充てがわれる。今年初旬に上海モーターショーでお披露目されたエアクロスからインスパイアされている。
デザイン責任者であるフレデリック・デュヴァーニアは、メアリのコピーではなくあくまでオマージュであると主張。「メアリの存在感ゆえのプレッシャーはありましたとも。けれども単なるコピーではなく、カクタスとの絶妙な融合を心がけました」と語る。
前後は大部分がカクタスと共通。それ以外は大幅にデザインしなおされている。よく見ると、4ドアから2ドアになっていることもわかる。
2枚のドアはカクタスよりも大幅に延長されており、軽量化のために一体成型のプラスティックとした。エアバンプがつくのはカクタスと同じであり、ドアすべてを覆うようになっている。
フロント・ガラスはカクタスよりもアップライトになっており、縦にコンパクトに感じられる一方でキャビンのスペース拡大にも繋がっている。フロント・ガラスと呼応するU字型のリア・フープはボディ剛性と安全性の向上に繋がっている。
ビーチでの使用を前提としており、それゆえにキャビンは開放的。標準でサーフボードをルーフに固定できる。カクタスに比べるとインテリアは簡素であり、防水性に優れる内装材が目を引く。シートとダッシュボードはウェットスーツと同じ素材で覆われ、濡れたまま座ることも可能だ。
軽量素材のルーフは車体後部まで延長できる。リア・シートは取り外しができ、2人寝そべることができるようトランクリッドもフラットにできる。
全長とホイールベースはカクタスと共通。全幅はホイールアーチが追加されるため1.77mへとわずかに拡大している。
コンセプトカーは110psを発揮する1.2ℓエンジンを搭載しており、燃料消費率は20.9km/ℓとカクタスよりもわずかに劣る。
また、e-メアリなる名前をAUTOCARは確認しており、電気あるいはハイブリッドのモデルの可能性もなきにしもあらずだ。