メルセデスSクラス・カブリオレの実車が公開
公開 : 2015.09.16 22:35 更新 : 2017.06.01 02:04
スーパーカーに劣らぬパフォーマンスと豪華なドライビング・エクスペリエンスを約束したメルセデスは、フランクフルト・モーターショーにて新たにSクラスのカブリオレ・タイプを公開した。
0-100km/hタイム=3.9秒を標榜するこのモデルは、ベントレー・コンチネンタルGTスピード・コンバーチブルのライバルにあたる。
車重は2110kg。S63 4マティック・カブリオレを搭載するツイン・ターボ5.5ℓ V8エンジンは585psを発揮する。最大トルクは91.7kg-m、CO2排出量は244g/km、燃料消費率は9.6km/ℓとなる。
モデル展開としては、Sクラス・ファミリーうちクーペにつづく6番目となる。4シーターのラグジュアリー・ドロップトップとしては、1971年のW112以来の復活である。
外観はSクラス・クーペとほとんどが共通しており、特にオプションのLEDヘッドライトやスワロフスキーのウィンカー、デイライトを含むフロント・マスクはまったく同じである。
ファブリック地のルーフは現代のプロダクション・カーのなかでは最大の面積となり、カブリオレになることによってあたらしい角度が小さくなったフロント・ガラスやロールバーが採用されている。
60km/h以下ならば、走行中でもマルチレイヤー式トップの開閉が可能。開閉動作はそれぞれ20秒で終わる。
開発はメルセデスが新設したウインド・トンネルで行われた。抗力係数は0.29となり、2枚重ねのサイド・ガラスと幾層にも重ねられたルーフはトップ・レベルの静粛性を実現しているとのことだ。
全長は5027mm、全幅は1899mm、全高は1417mm。ディメンションはクーペ・タイプとまったくの同値である。
独立2座のリア・シートは電動で調整可能。フロント・ウインドウ上部を上に跳ねあげて空気の流れをコントロールするエアキャップ、首周りを温めてくれるエアスカーフも採用されている。
後席の後ろ側はカブリオレ専用の強化が図られた。フロアパンも強化がなされており、剛性はクーペに劣らぬものとなったようだ。
来年初頭の販売開始が予定される英国内では2種のガソリン・エンジンの展開となる。
S500カブリオレには455psのツイン・ターボ4.7ℓ V8エンジンが組み合わされ、こちらの平均燃費は11.8km/ℓ、CO2排出量は199g/kmというのが公表される値である。
まだ決定してはないが、S65には630psを発揮するツイン・ターボの6.0ℓ V12エンジンを搭載するプランもあるのだそうだ。