マツダ・ロータリー復活へのプログラム
公開 : 2015.09.18 22:50 更新 : 2017.06.01 02:04
マツダはヴァンケル・ロータリー・エンジンを搭載したRXシリーズのスポーツカーの開発を諦めていない。
マツダのロータリー・スポーツは2012年のRX-8で最後になっている。その後、ターボチャージドRX-8のプロトタイプを作製した経緯もあるが、ヨーロッパのレギュレーションを満たすことができなかったばかりでなく、日本国内でのセールスについても正当な見込みを立てることができなかったため、プロダクション・モデル化されることはなかった。
フランクフルト・モーターショーの会場で、マツダの小飼雅道代表取締役社長は、まだマツダの内部にはロータリー専門チームが存在し、”非常に熱心に” ピストン・エンジンのスタンダードにロータリーを引き上げる努力をし続けていることを明らかにした。
確かにロータリー・エンジンには、コールド・スタートに弱いこと、CO2エミッションの問題、低回転時のトルクの薄さなど、解決しなければならない問題も山積している。小飼社長は、これらの問題をコンベンショナルなエンジンと同レベルにまで修正できない限り、ロータリーの復活はないともしている。
小飼社長は、RXブランドの復活のスケジュールを明らかにすることはしなかった。また、今もなお、ロータリーの開発チームが存在している理由についても明らかにしなかった。しかし、RX-7の40周年を迎える2018年にロータリーが復活する可能性は捨てがたい。
また、この純粋なロータリー・エンジン計画とは別に、マツダはハイブリッド・エンジンのレンジ・エクステンダーとしてロータリー・エンジンを使う特許を申請しており、こちらは2013年にマツダ2に搭載したプロトタイプを公開している。