ホンダ・ジャズ1.3 i-VTEC
公開 : 2015.09.18 23:50 更新 : 2017.05.29 19:09
あたらしいシャシーと長いホイールベースのおかげで車体はいくぶん大きくなった。身のこなしがどうなったのかを調べるために英国の道でテストする。
■どんなクルマ?
ここ英国におけるホンダ・ジャズ(日本名:フィット)は、どちらかというとマイノリティだ。VWポロなどに代表されるシティカーというよりもむしろミニMPVの感が強いのだ。
そこでホンダは、すばしっこい身のこなしよりも卓越した実用性で勝負を仕掛けることにしたよう。ちっぽけで口ばかりのモデル・チェンジではなく、根本から見つめ直したクルマがこの新型なのである。
新型はホンダ・グローバル・コンパクト・プラットフォームを使用しており、フロント・サスペンションは(先代よりも)乗り心地と洗練性を底上げすると謳われている。
ホイールベースも長くなっているため、エンジニアはインテリア・スペースを大きくすることができた。
エンジンは現時点では1.3ℓのガソリンのみであり(英国仕様)、こちらも新型。インフォテイメント・システムの改良と、セーフティ・キットの拡充も図られている。
■どんな感じ?
先ほどエンジンが新しくなったばかりだと書いたのだが、フィールそのものは現代のエンジンに比べて時代遅れに感じる。
まず第1に燃費が良くないし、CO2排出量も多い。しかも速くないのだ。公平を期すためにいっておくが、これだけならばよくあることなので我慢できる。しかし、フレキシビリティに大いに欠けているのだ。