F1グランプリ第13戦 シンガポールGP ーー 今季初のベッテル、ポール・トゥ・ウィン

公開 : 2015.09.21 22:50  更新 : 2017.06.01 02:04

予選から大波乱の展開だった。メルセデス-AMGの2台がフロントローはおろか共に3列目からのスタートとなった。もちろん、メルセデスがフロントローにいないグランプリは今季初である。その代わりに予選トップに立ったのはフェラーリのベッテル。そして2番手にレッドブルのリカルド、3番手にフェラーリのライコネン、4番手にレッドブルのクビアトという順番。ルノーとの不協和音が決定的になったレッドブルにとって、今回の予選での2番手、4番手獲得はどう感じた結果なのだろうか。

ヤス・マリーナ・サーキットで開催されるナイトレース、シンガポール・グラプンリも今年で7回目となった。2009年に初めて開催された時のウィナーはベッテルだった。毎年荒れる展開が見られるシンガポールだが、今年はオープニング・ラップも無事に終え、トップ・ベッテル、2番手リカルド、3番手にライコネン、そしてその後ろにハミルトンとロズベルグという2台のメルセデスが続く展開となった。

第1回めのタイヤ交換前後に、マッサとヒュルケンベルグが接触。セーフティカーが導入されるが、その混乱の中行われたタイヤ交換も基本的には無事終了。第1スティントも無事に終えてもトップ3は変わりなかった。しかし27周目、ハミルトンのマシンにトラブルが発生。パワーが著しく低下する現象が発生し、結局そのままリタイアとなる。ポイント・リーダーのハミルトンがここシンガポールでノーポイントという憂き目を見る。

37周目に何者かがコースに進入するという前代未聞のアクシデントで2度目のセーフティカーが導入されたため、アンダーカットを狙っていたレッドブルのリカルドはその作戦を諦めねばならなくなったのは不運といえば不運か。

結局レースは、ベッテルがポール・トゥ・ウィン。そしてリカルド、ライコネンが予選通りの順位でレースを終えた。また、4位にはハミルトンのリタイアで1つ順位を上げたロズベルグが入ったが、今回フェラーリ、レッドブルのスピードについていけなかったメルセデスには問題を残したグランプリであった。

次戦はいよいよ来週の日本グランプリ。その日本グランプリを目前にし、スピードの遅いシンガポールではダブル入賞も期待されたマクラーレンホンダは2台ともリタイアだった。



第13戦 シンガポールGP結果

1 S.ベッテル フェラーリ
2 D.リカルド レッドブル
3 K.ライコネン フェラーリ
4 N.ロズベルグ メルセデス-AMG
5 V.ボッタス 、ウイリアムズ
6 D.クビアト レッドブル
7 S.ペレス フォース・インディア
8 M.フェルスタッペン トロ・ロッソ
9 C.サインツ トロ・ロッソ
10 F.ナスル ザウバー

ポイント・ランキング

1 L.ハミルトン 252
2 N.ロズベルグ 211
3 S.ベッテル 203
4 K.ライコネン 107
5 V.ボッタス 101
6 F.マッサ 97

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