ただし0-100km/hタイムや最高速度はこれまでと変わらず。前者は5.4秒、後者は209km/hのままとなる。燃料消費率やCO2排出量も同様であり、前者は7.3km/ℓ、後者は322g/kmとなる。

■どんな感じ?

G63のコックピットによじ登ると、外観同様に内装もわずかながらに変更されていることがわかる。

463エディションの場合、インストゥルメント周辺やシート／グローブボックス(開口部が高くて浅い)のほぼ全体を覆う豪華な2トーン・レザーなどが新しいものとなっている。

一方ステアリング・ホイールやメーター、7.0インチのカラー・スクリーンを窓口とするインフォテインメント・システム、スイッチはこれまで慣れ親しんだもの。言いかえれば古風なものである。

ドライビング・ポジションは他に例をみないほど高く、現代的な観点でみてもアップライトである。前席周辺は広々としているが、後席の足元は窮屈に感じる。荷室容量は487ℓ。特に大きいわけではない。

加速に関しては紛れもないG63のそれ。たっぷりとしたマスと車体形状を物ともしないダッシュは簡潔にいって異次元である。最高速度である209km/hまで瞬く間に到達する。サイドから突きだした2対のテールパイプが奏でる ‘怒号’ もまた興奮を助長する。