レンジローバー・イヴォークeD4 2WD
公開 : 2015.09.28 23:50 更新 : 2017.05.29 19:20
そんな控えめなインジニウム・ユニットは1500pmにて38.7kg-mを湧出する。時に息切れすることもあるものの、細かく刻まれたギアボックスの素早い変速のおかげで山道で苦痛になることはない。
さすがにホットハッチさながらの身のこなしとまではいえないが、鼻先の動きはあくまでソリッド。コーナリング時でもステアリングの重みは一貫している。ブレーキ・フィールは4WDよりもFFの方がいい。
クロスオーバーにもダイナミックさを求めるのであれば、きっと満足できるはずだ。
キャビンはマイルドなアップグレードにとどまる。
ドア・スキンには柔らかいマテリアルが奢られ、インストゥルメントはより潔いデザインとなった。スピードと回転計のあいだのデジタル・ディスプレイの解像度は増している。
全般的な印象としてはたしかに良好だが、9インチのセンター・ディスプレイのお粗末さは気になる。Wi-Fiホットスポットの設定など、できることは増えているうえレスポンスにも優れているのだが、ディスプレイの表示が驚くほどファジーなのだ。それに太陽の照り返しもきつい。