キア・シード・スポーツワゴン1.6 CRDi 3
公開 : 2012.09.13 17:20 更新 : 2021.03.05 21:39
■どんなクルマ?
英国で販売される第2世代のキア・シードのラインナップに加えられたエステート・モデルで、その車名にはSWではなくスポーツワゴンのバッヂが付けられる。ヒュンダイi30ツアラーと兄弟車であり、メカニカルな面ではi30ツアラーよりも不利な存在ではあるが、英国キアは、ラインナップの中でも重要なモデルとして、そしてプライベート・マーケットで存在感のあるモデルとなると位置づけている。
スポーツワゴンは、89bhpの1.4リッターと104bhpの1.6リッター・ディーゼル・エンジンが用意され、トリム・レベルは、1、2、3、4、4テックという5つのグレードが用意されている。それぞれ、メタリック・ペイント以外のオプションはない。そのため、価格体系は非常にシンプルなものとなっている。
エントリー・レベルの1.4リッター・ディーゼルは1トリムだけが用意される。それはエアコン、ブルートゥース、そして6エア・バッグが標準装備となる。
われわれがテストしたのは1.6CDRi 3で、プラバシー・ガラス、フロント・シート・ランバーサポート、デュアル・ゾーン・エアコン、タッチ・スクリーン・ナビが取り付けられていた。6速マニュアルが標準で、6速オートマティックは2トリムにのみ用意されている。
■どんな感じ?
このスポーツワゴンは528リッターのトランク・スペースを持つ。さらに60/40の分割可倒式シートを折りたためば1642リッターというスペースが現れる。これは、ヒュンダイi30ツアラーを除けば、ほとんどのライバルに打ち勝つ数値だ。
しかし、スポーツワゴンはエンスージァストの心をつかむクルマではない。とはいうものの、印象的に洗練された凹凸吸収性がある。また、ステアリングも正確で、重さも適度だ。少なくとも、スロバキアのキアのジリナ工場のまわりの道では良好だった。
燃費は22.7km/l。CO2排出量は115g/kmでという1.6 CRDiエンジンは十分にパワフルで経済的だ。しかも静かだ。但し1800rpm以下でトルクが落ち込むことがあった。
■「買い」か?
そのスタリングも含めて素晴らしいクルマだ。しかも7年の保証付きなのだ。テストした3トリムは20,000ポンド(250万円)を超えるが、エントリー・レベルの1.6の1トリムであれば17,695ポンド(221万円)だ。また2トリムは19,295ポンド(241万円)、オートマティックであれば20,395ポンド(255万円)だ。
Cセグメント・エステートのウィッシュ・リストには、この韓国製の、しかし非常にヨーロピアンナイズされたこのスポーツワゴンが、上位に並ぶことだろう。
(トム・ディクソン)
キア・シード・スポーツワゴン1.6 CRDi 3
価格 | 21,095ポンド(264万円) |
最高速度 | 193km/h |
0-100km/h加速 | 10.6秒 |
燃費 | 22.7km/l |
CO2排出量 | 116g/km |
乾燥重量 | 1420kg |
エンジン | 直列4気筒1582ccターボ・ディーゼル |
最高出力 | 96bhp/4000rpm |
最大トルク | 26.5kg-m/1900rpm-2750rpm |
ギアボックス | 6速マニュアル |