スコダ・オクタビアvRS 230
公開 : 2015.09.29 23:40 更新 : 2017.05.29 18:40
5.1kmのスロバキア・リングは、たいていが3、4速のコーナーで構成される。幾つかはかなり急なコーナーもあり、フロントを沈めこむとブレーキの踏み心地がよくないこと、リアがナーバスであることが明らかになる。
ただしブレーキはフェードに強いことが判明した。ベスト・ラップを求めて周回を重ねても、制動力が下がることもなかった。
ブレーキを残しながらコーナーに飛ぶこむと、フロントが実に落ち着いていると感じる。ドライブ・モードをスポーツにするとすべての所作がシャープになり、ステアリングの重さもサーキットの使用に向いている。ただしステアリングを介した情報量には期待すべきではない。
サスペンションは標準のvRSから変わらない。またゴルフのような可変オプションは用意されない。スプリング・レートとアンチロール・バーの設定は多大なるボディ・リーンを誘発し、グリップの限界までもっていけば明確なアンダーステアに陥る。
フォーカスSTに比べると、楽しさの点ではやや劣るが、少なくとも予想はしやすく手に負えないというこもない。