次世代のメルセデス・ベンツEクラス・エステート
公開 : 2015.09.30 22:50 更新 : 2017.06.01 02:03
来年1月のデトロイト・モーターショーでデビューが予定されている新しいメルセデス・ベンツEクラス・サルーンだが、そのエステート・モデルもテストが繰り返されされている。
W213というコードネームが与えらえるEクラス・エステートは、メルセデスのMRAプラットフォームをアーキテクチャーに持つ。
全長は4950mm、全幅1940mmで、エステートは先代と同様の696ℓのブート・スペースを持つ。サルーンの発売は今年夏からを予定しているが、このエステートは後半になると思われる。
高張力後半とアルミニウムが多用された結果、ボディ・ウエイトは100kgほど軽くなっている。
スタイリング的には、最新のCクラス、GLA、Sクラス・クーペに通じるものがあり、現行モデル同様にクローム・グリルとスポーツ・グリルの2つの顔が与えらえる。ドラッグ係数は0.25から0.23に減らされている。
インテリアには全高150mm、全幅700mmのHDグラフィックス・モニターと、ウインドスクリーンに組み込まれたステレオ・カメラによって、拡張現実機能がもたらされる。
また、ヘッドアップ・ディスプレイとマルチファンクション・ステアリング・ホイール・コントロールを持つ。
EクラスはOM654という4気筒ディーゼルと、4気筒ガソリンが装備さえる。2.0ℓ4気筒ディーゼルは2つのチューンで、3.0ℓ6気筒ディーゼルは2016年に追加される予定だ。また、新しい6気筒ガソリンも計画されている。M256という6気筒ガソリンと、OM656という6気筒コモンレール・ディーゼルは、現在試作エンジンがテストされているところだ。
このガソリン6気筒ユニットは、現行のM274エンジンのシリンダーあたり500ccでボアφ90というスケールを共有する。
また、ディーゼルはOM654 2ℓ4気筒をベースに、3気筒も造られる計画もある。この3気筒は、電気モーターとの組み合わせで、Aクラス、Bクラス、CLA、GLAなどに搭載が予定されている。また現行のOM651に代わるOM654は、最新のピエゾ・ダイレクト・インジェクションを持つのが特徴だ。
この2つの4気筒エンジンは、2020年に実施される95g/kmというCO2排出量をクリアするために非常に重要なユニットとなる。
E350eは、2.0ℓのガソリン・ターボとモーターとを組み合わせたハイブリッドで、スタンダードなモデルがラウンチされた後、1年ほどで追加されることとなる。このE350eは、モーターのみで32kmの走行が可能だ。
そしてトップ・モデルにはE63 AMGがラインナップされる。5.5ℓV8ツインターボを搭載したモデルで、標準9Gトロニックが装備される。また、通常のRWDのほかに4WDも設定される。