ダイハツ・キャスト・アクティバ/スタイル

公開 : 2015.10.01 23:40  更新 : 2022.12.12 21:29

じつは最低地上高が180mm(4WDは175mm)と、30mm上がっているのはアクティバだけで、それ以外はムーブと同じなのだ。

■どんな感じ?

まずは、イメージ・カラーのスプラッシュ・ブルー・メタリックのボディに白い屋根を載せたターボ・モデルに乗ってみた。屋根は塗料ではなくてフィルムを貼っている。43,200円のオプションだけれど、フィルムの方がコストを抑えられるという。

運転席に座ってみると、着座位置は若干高いかな、と思う程度にしか高くない。計器盤と液晶スクリーンがつくり出す運転席まわりの品質感の高さに、これはいったいおいくらかしら、と驚く。

革巻のステアリング・ホイールとシフト・レバー、ボディ同色の化粧板、ナビ用の大型スクリーン等が効いている。シートは薄型ながら、硬めで座り心地がしっかりしていて、軽っぽさがない。

正式な車名はダイハツ・キャスト・アクティバGターボ “SAII”。 “SAII”とは、自動ブレーキなどのスマート・アシスタント・システム、スマアシのII型を装備していることを表している。

車両価格は1,517,400円。トヨタカローラ1.3Xを買っておつりがくる。

660cc 3気筒ターボはたいへん静かである。積極的に回してやると、ターボとCVTの高周波音が時おり耳につくけれど、イヤな音ではない。

車重840kgに64ps/9.4kg-mは十分で、いわゆる ‘登録車’ にひけをとらない速さを持っている。

ちなみに、車高を3㎝上げたことで、NVHの担当者はドライブシャフトの構造を見直したという。角度がつくことで、従来のままだとどうしても振動を生んでしまうのだという。

地道な努力が静粛性に秘められている。

記事に関わった人々

  • 今尾直樹

    Naoki Imao

    1960年岐阜県生まれ。幼少時、ウチにあったダイハツ・ミゼットのキャビンの真ん中、エンジンの上に跨って乗るのが好きだった。通った小学校の校長室には織田信長の肖像画が飾ってあった。信長はカッコいいと思った。小学5年生の秋の社会見学でトヨタの工場に行って、トヨタ車がいっぱい載っている下敷きをもらってうれしかった。工場のなかはガッチャンガッチャン、騒音と金属の匂いに満ちていて、自動車絶望工場だとは思わなかったけれど、たいへんだなぁ、とは思った。

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