トヨタ、ライトウェイト・スポーツ・コンセプトを東京モーターショーで発表
2015.10.08
トヨタは、東京モーターショーで、ライトウェイト・スポーツ・コンセプトや、日本初披露の新型プリウスおよびコンパクト・クロスオーバーを展示すると発表した。
トヨタS-FR
エンジンをフロント・ミドシップに搭載した本格FRレイアウトのスポーツ・コンセプトカー。
FFレイアウトや2ボックス・モデルが主流の時代に、トヨタのライトウェイト・スポーツの系譜を継承するFRレイアウトカーを、あえてエントリーモデルという位置づけで実現し、クルマ・ファンを育てる、というのが開発コンセプト。
外装は、ロングノーズのプロポーションと丸みを帯びたスタイリングが特徴。
6速マニュアル・ミッションを搭載し、独立懸架のサスペンションを与えられた。
全長x全幅x全高は3990x1695x1320mm。4mを切る全長ながら、2480mmのホイールベースにより4人乗りのパッケージを実現している。
プリウス
TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)を初採用した次世代ハイブリッド専用モデル。
TNGAにより低重心・高剛性パッケージを実現。エクステリアはルーフ頂点を20mm低くし前方に寄せ、エンジンフードも低く抑えて、よりスタイリッシュになった。
これにくわえ、熱効率を40%以上に高めたエンジン、トランスアクスル、モーター、電池を小型・軽量化し、走行性能を向上している。
トヨタ・セーフティ・センスPの採用により、ミリ波レーダーとカメラを用いてクルマだけでなく歩行者も認識する。
全長x全幅x全高は4540x1760x1470mm。2015年末に日本で発売開始予定。
トヨタC-HRコンセプト
9月のフランクフルト・モーターショーで公開した新世代の5ドア・コンパクト・クロスオーバー・コンセプト。
ダイヤモンドをモチーフに、スピード感あるキャビン形状と彫りの深いボディを持つ。
クロスオーバーの走りに不満を覚えるユーザーをターゲットとしており、TGNAの取り組みにより、高いボディ剛性を獲得。操縦安定性、乗り心地向上を追求したほか、エンジン、モーター、電池といったハイブリッド・システムをコンパクト化・軽量化している。
全長x全幅x全高は4350x1850x1500mm。トヨタは、2016年のジュネーブ・ショーには市販想定モデルを公開するとしている。
トヨタ・キカイ
機械の美しさ、動きの面白さを気付かせ、喜びを与えるコンセプトカー。
従来、ボディに隠された機械そのものを前面に出す発想で、燃料タンク、排気管など細部までこだわった造形とした。
乗車店員は3名となるセンタードライバーの3座レイアウト方式を採用。運転席足元の小窓は、タイヤやサスペンションの動きを目の当たりにできる。
全長x全幅x全高は3400x1800x1550mm。
トヨタFCVプラス
水素エネルギーが普及したあとのサスティナブル社会に向けた燃料電池自動車コンセプト。電気に比べ貯蔵が容易な水素エネルギーが普及した世界では、水素エネルギーがどこでも手に入り、クルマからどこへでも分散できる社会となっている。
FCVプラスは、車載の水素タンクにくわえ、地域で生成された車外の水素からも発電できる。駐車中には保有する電力を社会インフラの一部として、他社および地域の電力網に提供する。
FCスタックは前輪間に、水素タンクは後席後方に搭載し、4輪インホイール・モーターの採用とあわせ機能エリアと居住エリアを分離した。