フォルクスワーゲン・ゴルフRエステート

公開 : 2015.10.06 23:40  更新 : 2017.05.29 18:57

以前の試乗では、トップ・レベルであることを認めたが、最終的な判断は英国内で下すことにした。そして今回がその時である。

■どんなクルマ?

フォルクスワーゲンという名前は、‘国民のクルマ’ を意味する。ビートルの精神的な後継であるゴルフは、まさに国民のクルマである。いや、国民のクルマであった……といった方が適切か。

なぜならゴルフRに至っては300psを叩きだすのだ。たとえ605ℓの荷室容量があったとしても、これじゃあもう ‘国民のクルマ’ どころか ‘パワー・トゥー・ザ・ピープル’。少なくともプロレタリア階級には属さない。

極めつけはシャープなデザインのバンパーとサイド・スカート。後からは4本ものマフラーが突き出している。伝統的なブルー・カラー・ブランドはどこへやら……。

しかしAUTOCARがもっとも気にしているのは、この煌々と輝く真っ赤なクルマが楽しいかどうか? である。

■どんな感じ?

1.8mの荷物を飲み込めるようになったことと、リアのサスペンションが少しだけ硬くなった点以外はスペック・シート上ではハッチバックと同じ。

2.0ℓのターボ・ユニットも同じであり、デュアル・インジェクション(ダイレクトとインダイレクトの両方を兼ね備える)と可変バルブ・タイミングの助力もあって最大トルクは1800〜5500rpmの間で38.7kg-mに到達する。

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