ポルシェ・ボクスター・スパイダー

公開 : 2015.10.09 23:30  更新 : 2017.05.29 19:04

標準のボクスターよりもクイックなステアリングは911ターボから譲り受けたもの。テスト車にはカーボン・セレミックのブレーキも組み合わされていた。

ブレーキはスチール製よりも軽く、(スチールでも不足を感じることはないが)制動力は申し分ない。ステア・フィールにも影響を与えており、結果的に軽くデリケートになっているが、直感性やたっぷりとしたフィールはこれまでのままである。

ブレーキ・ペダルのみならず、クラッチやアクセル・ペダルの重みもスパイダーのキャラクターにぴたりと合っている。すべてがトップ・レベルなのである。

低速域ではあなたが想像するほど235/35 ZR20(前)と265/35 ZR20(後)のタイヤを起因とする騒がしさもないが、多くのオープン・モデルに比べて、リアの視界は制限されているため注意が必要である。

速度が増していけば乗り心地は落ち着きをみせはじめる。コントロール・レスポンスはリニアでありケータハムアリエルに匹敵するほど動作を予想しやすい。

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