第2世代のアウディQ5、最新テスト風景
公開 : 2015.10.10 22:40 更新 : 2017.06.01 02:03
BMW X3,ボルボXC60、メルセデス・ベンツGLCのライバルとなる第2世代のアウディQ5の最新のテスト風景を捉えたスクープ・ショットがこれである。このミッド・サイズのSUVは、2016年の第4四半期からの販売が予定されている。
新しいルックスはもちろん、最新のカー・コネクティビティ機能を備えたインテリアと、プラグイン・ハイブリッド・モデルなどが特徴とされ、RS Q5ようなハイ・パフォーマンス・モデルもラインナップされる予定だ。
最新のアウディA4と密接に関連したモデルだが、その設計は一から見直され、現行のQ5よりも100kg近いダイエットが施されているという。これは公式なコメントではないが、リア・ホイール・ドライブのエントリー・モデルは、おおよそ1620kgという数値になるようだ。
このボディ重量の軽減には、Q7やA4に使われている最新のMLBプラットフォームによるところが大きい。新しいMLBプラットフォームは、従来のプラットフォームよりも高張力鋼板とアルミニウムの使用率が上がり、軽くなっただけでなく、強度も増しているのだ。
今回、スクープショットを捉えたプロトタイプは、そのサイズは4700×1950×1650mm程度で、これは現行モデルと大きく変わることがない。しかし、現在2810mmのホイールベースは拡大されるようだ。これはブート・スペースと、リアのレッグ・スペース、ショルダー・スペースの拡大のために使われる。ブート・スペースは現行の540ℓを越えると言われている。
アウディのデザイン責任者、マーク・リヒトは、Q5に最新のQ7よりもラフなスタイリングを与えたという。飛び出したホイールアーチ・フレアや、大きなホイールハウスなどは、テスト・モデルがカモフラージュされているとはいえ明白だ。また、現行モデルと同様のクラムシェル・スタイルのテールランプが統合されたワンピースのテールゲートは引き継がれる模表。ヘッドランプは、標準でバイキセノン、そしてオプションでLEDおよびLEDベースのマトリック・ユニットが用意される。
インテリアは、TTやQ7、そしてA4に採用された液晶ダッシュボードが採用され、コントロール・システムはグレードによって3種類が用意される。ベーシックなものは7.0インチ・モニターを備えたMMI、そしてトップ・レンジは8.3インチ・モニターを備えたMMIプラスだ。A4と同じようにそのチップセットにはNvidiaのTegra 30が使用されている。このチップセットの性能は、Google Earth 7.0をベースにしたナビゲーション・システムを表示させるなどのために使用される。また、3Dカメラを利用したドライバー補助システムも採用される。
エンジンについては、直4およびV6のガソリンおよびディーゼルが搭載される。0.30という空気抵抗のボディと合わせて、燃費は最高で15%ほど向上している。
V6ガソリン・エンジンはKoVoMoというコードネームでアウディとポルシェが共同して開発されているもの。この他の4気筒エンジンおよびV6ディーゼルについては、現行のA4から移植されたものとなる予定だ。
プラグイン・ハイブリッドもオプションとして用意される。これは、ひとつはギアボックスとリア・アクスルの間にマウントされたモーターを含む2つのモーターと、2.0ℓのガソリン・エンジンを組み合わせたもので、基本は2014年のデトロイト・モーターショーで発表されたオールロード・ステーションワゴン・コンセプトで公開されているもの。電池のみでも50kmの航続距離を持つ。
ハイ・パフォーマンス・モデルは、318psから338psのパワーが予想される3.0ℓV6ディーゼルを積んだSQ5と、500ps以上を発揮すると思われるガソリンの3.0ℓV6を搭載したRS Q5モデルが計画されているようだ。
伝統的な4WDシステムであるクワトロ・システムが用意される一方、4気筒のガソリンおよびディーゼル・モデルには後輪駆動モデルも設定される。ギアボックスは、エンジンによって6速マニュアル、7速Sトロニック・デュアル・クラッチ、8速オートマティックが組み合わせられる。
サスペンションはA4から移植された5リンク式のフロント&リア・サスペンションとスチール製のスプリングという組み合わせが標準。オプションでエア・サスペンションも設定される。
組み立ては、ドイツのインゴルシュタットの他、メキシコはサン・ホセの新しいアウディの工場でも予定されている。また、中国の長春とインドのオーランガバッドでも生産される予定だという。