3代目BMW X3は2017年のデビュー

公開 : 2015.10.10 22:30  更新 : 2017.06.01 02:03

コードネームG01というネーミングが内部的に与えられている第3世代のBMW X3は2017年のデビューに向けてテストが行われている。この写真からは、現行の第2世代、F25のスタイリング・コンセプトが引き継がれていることがわかる。

現行のX3のボディをモディファイしたものが被せられているが、最新のプロトタイプではより長いリア・ドアとグラスハウス、リア・クウォーター・ウインドーがわかる。これは、新しいX3が、現行の2810mmよりも大きいホイールベースを持つことの証だ。また、リア・ウインドーが現行モデルよりも傾斜が少ないのも特徴だ。これは、ライバルのQ5と同等以上のブート・スペースを確保したいという意志の表れかもしれない。

プラットフォームはスチール製だが、フロントがダブル・ウィッシュボーン、リアがマルチリンクのサスペンションは大幅に変更される。ハードウェア自体は、現行モデルの発展型と呼んでもよいものではあるが、BMWは、安全性とコネクティビティに関して大きな発展を遂げているという。また、このプラットフォームは2019年に登場が予定されている第2世代のX4にも使用される。

エンジン・ラインナップは、4気筒および6気筒のダイレクト・インジェクション・ガソリンおよびコモンレール・ディーゼルが用意される。ギアボックスは6速マニュアルが4気筒のために用意されるが、燃料節約に大きく寄与するZF製の9速オートマティックが主流となる。また、幾つかの4気筒モデルには後輪駆動、BMWの言うところのsDriveが用意されるが、多くのモデルは4WD、つまりxDriveがメインとなる。

関係筋は、まだプロトタイプの段階だが、sDrive 18dの6速マニュアルは20.0km/ℓの燃費をマークしているとAUTOCARにコメントしてくれた。

また、Mパフォーマンス部門の関係者によれば、新しいX3のラインナップの中のハイライトは、X3 xDrive M40i Mパフォーマンス・モデルだという。これは、7シリーズでメインとなてちる3.0ℓ6気筒ガソリン・ユニットを搭載したモデルだという。

このMパフォーマンス・モデルについては、第3世代のX3を待たずに、第2世代に追加されるという噂もある。2016年前半にリリースされるメルセデスGLC 63AMGや、ポルシェ・マカン・ターボに対抗するためだ。そのためにM3と同じ442psの3.0ℓ6気筒ターボをX3Mをベースとしたモデルに搭載しようというものだ。

さて、ハイパフォーマンス・モデルとは別に、もうひとつのハイライトは、X3 xDrive 35eというプラグイン・ハイブリッド・モデルだ。これは330eと同じパワー・トレインを積むもので、184psを発揮する2.0ℓターボ・ガソリン・ユニットと98psのモーターを組み合わせになる。ギアボックスは8速のオートマティックと組み合わせられる。合計のパワー、トルクは252ps、40.8kg-mだ。

新しいX3は、アメリカ・サウスカロライナにあるスパルタンバーグ工場で、X4、X5、そして来るべきX7などと一緒に生産が行われる予定だ。

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