アウディR8 LMSカップ 2015を富士スピードウェイで開催

2015.10.11

昨年7月、アウディR8 LMSカップ・アジアシリーズが日本で初開催された。その席でアウディ ジャパンの大喜多寛代表取締役社長は、「アジアから国際的なドライバーを育てていきたい」と、このワンメーク・レースへの想いを語っていた。あれから一年を経て、今シーズンの日本ラウンドが富士スピードウェイで開催された。

土曜午後にはじまった第11戦のグリッドは、アマチュアカップ・クラスのアレックス・オー(香港)がポールをさらい、前戦マレーシアで優勝し勢いにのるマーシー・リー(香港)が2番手につけた。ところがスタート直後の100Rで複数のマシンが接触、ポールシッターの12号車がこれに巻き込まれてしまう。

セーフティカーが退きレースが再開すると、ポイントランキング・トップのユーン(マレーシア)がピットイン、マシントラブルにより戦列を離れる。5周目、2位につけていたパテル(インド)もリタイヤに追い込まれると、上位争いは88号車、99号車、66号車に絞られる。その後、99号車のコンフー(中国)がトップまで2秒差に迫るも、88号車のリーがこれをかわし、栄冠を手にした。3位には、DTMにも出場していた女性ドライバー、フレイ(スイス)が滑り込んだ。

レース後の会見にのぞんだドライバーたちは、先ほどまで争っていたとは思えないほど気心の知れた仲のようで、こうした雰囲気はほかのシリーズでは目にしたことがない。

この日、上位を争ったフレイとパテルはDTMのサポートレースであるTTカップにも参戦を果たした。ほかにもブランパン耐久シリーズに出場したドライバーが複数いるなど、アウディのアジアにおける若手育成プログラムは、欧州への架け橋として成果をあげているようだ。

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