ベッキオバンビーノ2015 Autunno
2015.10.03〜04
岡山県を中心とするクルマ趣味人たちに支持されて、5年目を迎えたのがベッキオ・バンビーノだ。ベッキオ・バンビーノとはイタリア語で永遠の少年を意味するもので、子供頃に憧れたクルマを手に入れた大人が、子供心で遊ぼうという趣旨で始められたもの。クラシックカーを駆り岡山の名所を巡るツーリング・ラリーとして開催されると共に、訪れる地域での賑わいを創出し、地域振興と観光交流そして人々とのふれあいを大きなテーマとしている。あわせて交通事故遺児の就学支援、東日本大震災の被災地の子どもたちの支援も初回から取り組んでおり、訪問先での募金活動やチャリティ・オークションを行なってきた。
これまでベッキオ・バンビーノは春のみの開催だったが、5周年を迎えた今年から秋にも開催されることになり、10月3〜4日に行われた。今回も岡山懸護国神社をスタート・ポイントとし、1日目は表町商店街でリスタートを行った後に、鹿久居島・頭島へこの春に完成した日生大橋で渡り、旧閑谷学校、八塔寺ふるさと村に設けられたチェック・ポイントを回った。この日のハイライトの岡山国際サーキットでは、レーシング・コースを使った6つのPCでタイムを競った。PCのアタックが終えたをところで湯郷温泉に移動し、ゴールは宿泊先のゆのごう美春閣に設けられた。
お楽しみのナイトパーティでは、参加者同士の親睦が進み、クルマ談義で大いに盛り上がっていた。食事が一段落したところで、参加者が持ち寄ったマニアックなアイテムによるチャリティ・オークションが行われ、参加者同士で入札が進み85万円が集った。
2日目となる10月4日は宿からスタート地点となる岡山県美作ラグビー・サッカー場に移動して始まった。その後湯郷温泉、津山市城東町並み保存地区を経て、津山市中心商店街で参加車両を市民に披露した。そのご昔ながらの町並みが残る勝山町並み保存地区、久世商店街、旧遷喬尋常小学校がチェック・ポイントとされ、地域の方との交流が行われた。
このあとは赤磐市にある岡山農業公園ドイツの森クローネンベルクまで移動し、ここでは3つのPCに挑んだ。PCにアタックし一息ついたところで、ゴールとなる岡山国際ホテルを目指す。ホテルには多数のギャラリーが参加者を出迎え、無事にフィニッシュしたことを称えた。
フィニッシュ後の岡山国際ホテルでは表彰式が行われ、入賞者の栄光が称えられた。ここでもチャリティ・オークションが行われ13万が集まった。このほか昨晩のオークションと立寄先や団体からの寄付を含め、合計122万円余りが集まった。ここに11月7〜8日にベッキオ・バンビーノ事務局が主催する「ノスタルジックカー・フェスティバル岡山」の入場者数×100円を加えた金額が追加されるそうだ。最終的に交通事故遺児の就学支援・震災被災地の子ども達ほかの支援として、後日責任をもって山陽新聞社会事業団ほかの団体に寄託される予定となっている。
クルマ好きの仲間と共に岡山の名所を巡りながらPC競技を行うベッキオ・バンビーノは、ラリーが初めてという方でも気軽に参加できるアットホームでフレンドリーなラリーだ。次回のベッキオ・バンビーノは、2016年4月2〜3日に春季大会が予定されている。詳しい情報は後日ホームページで発表される予定。