フェラーリ488スパイダー
公開 : 2015.10.14 23:50 更新 : 2017.05.29 18:52
シートの形状、ポジションには不満がない。ボディ形状が変わったことにより視界は少し広くなっている。屋根を開き、窓を閉じると髪は心地よくゆれる程度。窓をあけても下端が高いため肘をかけることは難しい。
タービンの音が聞こえるかどうか? もちろん聞こえる。音量はかなり大きい。カリフォルニアTほど高回転域の ‘息切れ’ はないが、サウンドに関しては、やはりNAエンジンの方に分がある。
ただ、(ありえない話だが)もし無音状態で、レブ・カウンターから得る視覚的情報のみで488をドライブするとしたらターボ・エンジンであることに気づかないかもしれない。
それどころか、中回転域のたっぷりとしたトルクやNAエンジンでは得られなかった加速力は488にしか実現できないものであり、そのために488を購入したとしても後悔はしないはずだ。
8000rpmにて669psの最高出力が発生することもあり、9000rpm近辺では思わず顔が引きつってしまうほどだ。瞬時に変速が済むおかげで、変速の度に加速が衰えることもない。
バリアブル・トルク・マネージメントによる仕事も高評価に値する。スパイダーに合ったオーガニックさはもちろんのこと、市街地のストップ&ゴーが多い状況でも、力を発揮してくれる。