トヨタ・ミライ
公開 : 2015.10.19 23:40 更新 : 2021.01.28 18:23
製品版のFCV、トヨタ・ミライは数々の約束をしてくれるが、路上で見ることはあまり多くはなさそうだ。
■どんなクルマ?
これまでは短期間のリースでしか手にすることのできなかったトヨタ・ミライを英国ではいよいよ購入できるようになった。
デリバリーが始まるのは来月。価格は£66,000(1,217万円)からとなり、PHEVのプリウスよりも£32,605(601万円)高価だということになる。
独特な見た目のこのクルマは今のところもっとも先進的なクルマだといえる。補助金として政府は購入者に£5,000(92万円)を渡すのだそうだ。
24時間365日のコンシェルジュ・サービスまでつき、保証期間は5年間/16万kmに及ぶ。ロードサイド・アシスタンスも含まれている。
さらにトヨタは1ヶ月£750(14万円)のリース制度も設けている。期間は4年間/9万6千kmに及び、国内9店舗の水素スタンド近くに住んでいるなら魅力的だといえる。
ただしプリウスほどの市場への浸透性は期待できない。今年の生産台数は700台。英国内には12台しか輸入されず、来年は18台程度になる予定だという。
プリウス・プラスと、高強度スチール・プラットフォームやマクファーソン・ストラット(前)、ダブルウィッシュボーン(後)を共有し、全長は4890mm、全幅は1815mm、全高は1535mm、ホイールベースは2780mmとなる。前後の大きなエア・ダクトはいい意味でも悪い意味でも個性的だ。
排気系を取り回さないで済むぶん、車体底部はフラットになっているが、抵抗係数は0.29と、新型プリウスに比べると0.05だけ劣っている。