マクラーレン570Sクーペ
公開 : 2015.10.21 23:50 更新 : 2017.05.29 19:10
内部のフリクションは低減されており、スロットル・レスポンスも向上済み。テスト車両はスポーツ・エグゾーストを組み合わせるため、それはもうウルサイ。
キャラクターそのものは純粋なマクラーレンである。酔いしれるとまではいかないが、クリーンで目的意識がはっきりしている。
もし他のマクラーレンに慣れているならば、キャビンはお馴染みのものである。アンドロイドOSをベースとした ‘IRIS’ タッチスクリーンにはショートカットが加わり、ナビや好みのシート・ポジションに手早くアクセスできる。
テスト車のシート幅は標準のレース・シートが組み合わせられる。これより座面高が低く、やや直角になるさらにワイドなものは必要ないと感じる。
ステアリングの調整幅は極めて大きく、カーボン・ディスクゆえ、やや固めな踏力フィールのブレーキ・ペダルは右足でも左足でも踏みやすいところにある。
■どんな感じ?
デュアル・クラッチATをドライブにして、わずかにブレーキ・ペダルを踏む足をゆるめると、ゆっくりと進みはじめる。簡単である。
唯一、単なる乗用車でないと感じるのは、先述のブレーキ・ペダルのふみ心地である。強めに踏まないとなかなか止まらない570Sは「もっと安楽なクルマが欲しければベントレーを」と言っているかのようだ。