フェラーリ488スパイダーを発売

2015.10.23

フェラーリ ジャパンは、10月23日、488GTBのオープン・トップ・モデル、488スパイダーを日本国内で販売すると発表した。

フェラーリは自動車メーカーとして初めて、この独自の構造をしたRHT(リトラクタブル・ハードトップ)を採用。このRHTは重量低減(-25kg)に貢献するとともに、従来のソフトトップよりも優れた快適性を備えている。

アルミニウム製スペースフレーム・シャシーおよびボディシェル、新型V8ターボ・エンジン、ダウンフォースの増加とドラッグの低減を両立させたエアロダイナミクス、オープントップに求められるキャビンへ流入する気流のコントロールを有し、さらに、速く俊敏でかつ瞬時に反応するビークル・ダイナミクスなど、フェラーリ488スパイダーは、隅々まで同セグメントのベンチマークとなることを目標にデザインされているのだそうだ。

エンジン・カバーの下には、3902cc V8ターボ・エンジンがおさまる。これはフェラーリ488 GTBに搭載されデビューしたパワー・ユニットと同様のものである。最高出力670ps、最大トルクは3000rpmで77.4kg-m。0-100km/h加速は3.0秒、0-200km/h加速は8.7秒となる。先代の自然吸気エンジンよりも出力を100ps向上させると同時に、C02排出ガスの低減を図り、性能だけではなく燃費効率にも優れたモデルとなった。

フェラーリ488スパイダーはまた、これまでのフェラーリ・スパイダー・モデルの中で最もエアロダイナミクスに優れたモデルとなった。複雑多岐にわたるエアロダイナミクス・ソリューションの導入によって、最適なダウンフォース獲得とドラッグ削減という、相反するふたつの目的を満たすことに成功したという。

リトラクタブル・ハードトップのコンセプトに沿ってデザインされたフェラーリ488スパイダーのスペースフレーム・シャシーには、各部位の特別な利用条件を全て満たすために、マグネシウムをはじめとした非腐食性金属を組み合わせた11種類の異なるアルミニウム合金が使われている。

クーペ・モデルと同等のねじれ剛性とビーム剛性を実現させながら、先代スパイダー・モデル比で23%も性能を向上させた。剛性確保に重要な要素となるルーフが車体基本構造から分離しているスパイダー・モデルとしては 驚異的ともいえるこの結果は、フェラーリのアルミニウム製シャシーとボディを担当するスカリエティ・センターの卓越した技術が大きく貢献している。

RHTは、2つのセクションに分離し、互いに重なり合いながら後方に折り畳まれ、エンジンと同じ高さに、極めてコンパクトに格納さる。一連の動きはとてもスムーズで、開閉に要する時間は、わずか14秒である。

発売は今冬からの予定で、価格は34,500,000円。


▶ 海外初試乗 / フェラーリ488スパイダー

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