ホンダNSXは来春に販売延期か
公開 : 2015.10.26 22:50 更新 : 2017.06.01 01:42
また、アジャイル・ハンドリング・アシスト(AHA)は、ブレーキ・トルク、強化されたレスポンス、そしてダイナミックな安定性から成し遂げられたものだ。
NSXには4つのシャシー・モードがある。”クワイエット” モードは、短い距離ではあるがモーターだけで走行するモード。そして残りの3つは、”スポーツ”、”スポーツ+”、そして”トラック(サーキット)” というもの。後者になればなるほどダイナミックになる。とりわけ、トラック・モードは、NSXのパフォーマンスのすべてが表現されるモードであると、ホンダは語っている。
新しいNSXの構造は、非常に高い強度を持つスティールとアルミニウムによるスペース・フレーム・デザインで、フロアはカーボンファイバー製。キャビンは非常に薄いAピラーを特徴とする。またNSXに使用されるアルミニウムは、強度な鍛造素材と柔軟性のある素材の結合を実現した世界初の鋳造技術が使用される。ボディ・パネルはアルミニウムと薄いモールディング・コンポジット製だ。
全長4470mというサイズは初代NSXよりも40mm長く、同様に130mm幅広く、45mmほど高い。フロント・トレッドは145mm、リア・トレッドは75mm拡大されている。そのスタイルは、ホンダのオハイオの空洞で徹底的にシェイプアップされたものだ。また、T字型のバッテリー・パックは、フロア・トンネルとシート後部にレイアウトされる。
サスペンションは、アルミニウム製のダブル・ウィッシュボーンで、フロントに8.5×19インチ、リアに11×20インチのホイールが履かされる。ブレーキはカーボン・セラミックが標準で、フロントが6ポット、リアが4ポットだ。
新しいNSXのオーダーは、今年の夏から受付けられ、当初は今年の終わりには第1号車が納車されるというスケジュールなのだが……。価格は、アメリカでは$150,000(1,760万円)と発表されている。