レクサスLF-LCクーペは来年市販化か
公開 : 2015.10.30 22:40 更新 : 2017.06.01 01:42
レクサスLF-LCクーペは、2016年の市販化を目指してテストが行なわれている。2012年のデトロイト・モーターショーでコンセプト・モデルが発表されたこの2+2クーペは、£120,000(2,220万円)のポルシェ911ターボのライバルとなるポジションを与えられたモデルである。
スパイショットでは、若干の変更はあるものの、市販モデルがほぼコンセプト・モデルのデザインを受け継いていることがわかる。豊田章男社長がLF-LCコンセプトの大ファンであったことは広く知られていることで、そのこともあってコンセプト・モデルそのままの姿で市販されることにゴーサインが出されたようだ。
渡辺秀樹チーフ・エンジニアが語ったところによれば、フロント・エンジン、リア・ドライブ、そして先進のハイブリッド・システムがパワートレインに使用されるという。AUTOCARでは、V8エンジンと電気モーターの組み合わせで486ps以上のパワーを持つと予想する。ちなみに、RC-Fサルーンには、478psの5.0ℓノーマル・アスピレーションV8が搭載されている。渡辺チーフ・エンジニアは、来年1月のデトロイト・モーターショーで市販モデルを公開することになると買っていた。
LF-LCのインテリアは、ドライバーが視線を変えることなく多くのコントロールできる遠隔タッチ・スクリーン・システムを特徴とする。また、12.3インチのツイン液晶は、ひとつはインフォメーション用、ひとつはナビゲーション用として使用さえる。
そのプラットフォームについては、次世代のLSやGSをべースにショートホイールベース化したものか、このLF-LCのために新規に開発されたものかは不明。ネーミングについては、2010年までしようされていたSCを復活させるようだ。
レクサス・ヨーロッパのアラン・ウィッテンホーフェン副社長によれば、「LF-LCは決して生産ボリュームを求めているモデルではない。最も重要なプライオリティは、ブランドのエモーショナルな部分をユーザーに訴えることだ。」という。
伝えられるところによれば、トヨタはBMWと共同でかなり安価なハイブリッド・スポーツを開発中とのこと。このモデルはFT-1としてプレビューされているもの。これはLF-LCコンセプトと同様に、アメリカに拠点を置くCaltyスタジオでデザインされたものだ。
ウィッテンホーフェンによれば、今後、レクサスは毎年新しいモデルをデビューさせる予定だ。この計画は2014年のNXにスタートし、今年のRCクーペとRC-F。そして来年のLF-LCへと続く。また、レクサスのフラッグシップ・サルーンとして東京モーターショーでLF-FCが公開されたが、これは2010年代の最後にリリースが予定されている。
1年につき1台のニューモデルを投入するという計画は、2020年までにヨーロッパでの販売を100,000台にしたいというレクサスの戦略のひとつである。