フォード・フォーカスRS (助手席インプレッション)
公開 : 2015.10.30 23:40 更新 : 2017.05.29 18:53
フォードの最新ホットハッチは、2.3ℓのエコブースト・ユニットから350psを叩きだす。初試乗のはじまりだ。
運転席側で「でき得るかぎりの力を尽くしたつもりです」と語るのはデイビッド・プット。新型のホットハッチを熱狂的に転がすかの男は、ヨーロッパのフォードのビークル・ダイナミクス部門の専門家である。
歯をむき出しにして笑いながら、このベルギー人が走るのは伝説的な ‘トラック7’ ハンドリング・サーキットであり、横から見ているだけでも楽しい気もちになれる。
フォーカスRSは、フラットな姿勢のまま勢いよくコーナーを駆けぬける。ストレートは短いが、溢れんばかりのトルクとスポーツカー顔負けのペースで空気を切り刻んでいく。
実際には運転できなかったものの、助手席のデイビッドの楽しそうな表情と、注意深く繊細なインプットを見ているだけで、これから始まる時間がいかに楽しいものになるかが簡単に想像できた。