フォード・フォーカスRS (助手席インプレッション)

公開 : 2015.10.30 23:40  更新 : 2017.05.29 18:53

ステアリングの切りはじめのレスポンスにはキレがあり、グリップ・レベルは極めて高い。鼻先をエイペックスからエイペックスに切り替える仕草も、殊のほか簡単そうにみえる。

本当のサプライズはミドル・コーナーに差しかかってからだということに気付かされたのは、もう少し後でのこと。

パワーを与えはじめると、車体が後から蹴られていることがわかる。望む挙動をトラクションが封じこめることはなく、あくまでフレンドリーであり微細な修正もむずかしくなさそうだ。

ここだったら他のクルマが落ち着いを失うな、というようなところで、前輪に強い負荷を与えてもフォーカスRSは顔色ひとつ変えずにナチュラルでありつづける。

パワーオン・オーバーステア時にステアリングを少し動かせばラグを一切生じずにデイビッドの思い描くラインをトレースしているようだ。

FFのホットハッチならばこんなことはあり得ない。

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