text & photo:Shigeki Yamamoto (山本茂樹)、Satoshi Ajisaka (鯵坂聡)
秋の訪れが感じられる頃に行われる、ナナマルカローラ保存会中部ミーティング。今年も10月25日に、トヨタ博物館で開催された。
今回で8年目となるこのイベントは、世界の大衆車 ‘カローラ’ の4代目である、通称 ‘ナナマル’ と呼ばれる型式のオーナーズ・ミーティング。セダン/バン(ワゴン)/クーペ/リフトバックが一同に揃い、もちろん、スプリンターも含まれる。
後継車であるAE86にすっかり人気を奪われて、影に隠れた存在になってしまった ‘ナナマル’ だが、直線基調のデザイン、ボディタイプの幅広さ、希少性から、近年は愛好家が好む車種になりつつある。そして、当時大量に売れた大衆車であることから、「昔乗っていた!」「子供の頃に近所で走っていた」等々のリアルな懐かしさを感じられる、親しみやすさも魅力のひとつだ。
秋晴れの好天に恵まれたトヨタ博物館には、40台弱のナナマルカローラ・スプリンターが終結。遊び方や仕上げ方に個性があり、各々のこだわりを披露。それが許されるのも大衆車ならではだ。
実用車として使われ、錆の出やすい車体のため、最近では年式/グレードに関係なく、当時の状態を維持している ‘未再生車’ が特に人気がある。
オーナーの年齢層が幅広く、他の旧車オーナーとのつながりが多いのも特長で、仲間が仲間を呼び、ナナマル以外の車種も多数駆けつけてくれた。定番のAE86はもちろん、セリカXXやソアラ、初代ローレルやKPスターレット等の名車/希少車が集い、参加者の目を楽しませていた。
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セダンが多い中、超希少な前期スプリンターGTが初登場。
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ナナマルといえば、根強い人気がある丸目4灯のセダンGT。
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あえてDX用の鉄バンパーに変更して、より旧車感をUP。
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オリジナルにこだわりつつ、USレンズでさりげなくカスタム。
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顔がガラリと変わる後期型。AT・パワステ・オートAC付。
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程良い車高とロンシャンがベストマッチの後期セダンGT。
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レーシーなのは雰囲気だけではなく、エンジンは4A-Gに換装。
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前期型と後期型では、テールレンズ自体の大きさまで異なる。
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イベントでもまず見掛けない、三代目 通称 ‘サンマル’ も参加。
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クーペ/リフトバックは現存数が少ない。遠方からのご来場。
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セダン同様、希少な前期トレノ。‘太陽にほえろ’ にも登場。
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ワンオーナーで未再生車のレビン。博物館級のコンディション。
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バン・ワゴンは生産期間が長く、顔だけでも3種類存在する。
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US仕様(左)と後期セダン顔(右)にカスタムされた後期バン。
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希少な後期最終のディーゼル4速ATをマッドオレンジに全塗。
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普通のカロバンに見えるが、黒ヘッド4A-Gに換装されている
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ナナマルに混ざって、TE20系の初代カローラバンも参加。
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ギャラリーのFC・SA22C前期・NAロドスタがさり気なく並ぶ。
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イエローが眩しいTA63カリーナGT-TR。外装内装共に、抜群。
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ロジャームーアがCMに起用されていた、TA63兄弟車のコロナ。
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トヨタ往年の高級クーペ、紅白の初代ソアラと初代セリカXX。
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すっかり見なくなった、かっ跳びスターレット。珍しい5ドア。
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AE86は、気がつけばプチミーティングが出来るほどの台数に。
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セリカLBと、三菱セレステが並ぶ光景は、地元愛知ならでは。
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自作パーツで細かくカスタムされていた、コロナマークⅡGSS。
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久々に集った仲間と、パーツ流用やメンテナンスの話題に。
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トヨタ博物館のスタッフも、オーナー達と積極的に交流。
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この日は合計で約40台弱のナナマルが終結した。
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博物館がカフェエリアに用意して下さったサインボード。
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鞍ヶ池公園までプチツーリング。まだまだ歓談は続いた。