ブガッティ・シロンのファースト・スクープ

公開 : 2015.11.04 22:40  更新 : 2017.06.01 01:42

ブガッティ・ヴェイロンの後継モデル、シロンが、ロサンゼルス郊外でそのプロトタイプのテストが行われているのをスクープした。この画像はステファニア・ピッファーがソーシャルメディアにアップロードしたもので、このスタイリングは、この9月のフランクフルト・モーターショーでデビューしたビジョン・グラン・ツーリスモ・プロジェクトからインスピレーションを受けていることが解る。

このフランクフルト・モーターショーの時点で、ブガッティはビジョン・グラン・ツーリスモ・プロジェクトが新しいデザイン言語であるとしている。

このプロトタイプを見た人間は、ヴェイロンよりも遥かにスポーティであったという。また、ブガッティも「新しい章の始まり」というビデオを公開している。

6月に前フォルクスワーゲンのボス、ウィンターコルンは、この新しいシロンにハイブリッド・ユニットが搭載されるということを明らかにしている。エンジンは現行の8.0ℓW16を改良したもので、そのパワーは1500psになるという。

そのデビューは2016年になるが、来年の3月にジュネーブ・モーターショーでワールド・プレミアが行なわれる予定だ。

ブガッティによれば、シロンは、日常の使用にも耐えうるフレキシビリティを持ち、それと同時にロードゴーイング・モデルとしては史上最速のパフォーマンスを持つとしている。また、ヴェイロン同様に豪華なキャビンも引き継がれる。

7速デュアル・クラッチを持ち、4WDシステムによってパワーは4輪に分配される。パワートレインは、電気的な補助を持つもので、伝統的なミドシップ・マウントされる。

このシロンの初期には、ミドシップ・マウントではなくフロント・エンジンにスイッチするという意見もあったようだが、すでにキャンセルされている。

2005年のヴェイロンの発表以来、スーパーカーを取り巻く世界は変わっている。マクラーレンP1、ポルシェ918スパイダーラ フェラーリといったハイブリッド・モデルが中心になってきている。したがって、新しいシロン(このネーミングはまだ確定ではないが)、ターボ付きの8.0ℓW16にモーターのアシストが入ることは確実だ。また、エンジンもこれまでのマルチ・ポイント・インジェクションがダイレクト・インジェクションに変更される。これはユーロ6の排ガス規制に適合するためだ。

また、公式な発表はないが、そのターボチャージャーが電気式になるという話もある。これは、熱効率を上げるだけでなく、ローエンドでのトルクをアップする狙いがあるという。

しかし、最も大きなニュースは、ギアボックス・ハウジングの中に取り付けられたリチウム・イオンをソースとするディスク型のモーターだろう。その結果、ガソリン・エンジンとモーターの合計出力は、現行のヴェイロンの1200psを大きく上回る1500psになると予想される。また、トルクはギアボックスの耐久性を考えて152.0kg-mになるとされている。

このハイブリッド・パワートレインを採用したにもかかわらず、新しいシロンは1840kg以下のボディ・ウエイトだという。

パフォーマンスは、0-100km/h2.5秒、最高速度431km/hを上回ることは確実だ。これも公式な数値ではないが、0-100km/hが2.3秒、最高速度は460km/hと予測されている。

現行ヴェイロンと同様、このシロンも450台の限定で発売が予定されている。

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