レンジローバーSVオートバイオグラフィーLWB

公開 : 2015.11.04 23:55  更新 : 2017.05.29 19:20

テスト車が組み合わせていた339psと75.5kg-mのディーゼル・エンジンはガソリンに比べると好印象。特に交通量の少ない道路では、柔軟性のあるトルク・キャラクターが功を奏し、ドライビング・ポジションにも違和感がない。

パフォーマンスのみの観点だとスーパーチャージドV8エンジンも悪くないのだが、ディーゼルに比べると明らかにピーキーなのだ。それにエンジンの轟音も、SVオートバイオグラフィーには似合わない。

■「買い」か?

2016年、合計1000台のユニットのうち英国に振り分けられるのは120台。お気づきかもしれないが、‘普通の’ 買い方では売ってくれない。

そしてSクラスの方が後席はリファインされているし、心地よさも優っている。

ただし、Sクラスはレンジローバーほどの荷室容量がないうえオフロードの走破性も負けている。

どんなときにオフロードを走るのか? とお思いの向きもあるかもしれないが、こういったクルマにはユニークなキャラクターも必要なのだ。

価格もまた常軌を逸しているのは否定しないが、ラグジュアリーカーを買う場合、ファミリーカーにおける判断基準なんて必要ない。

あとは欲しいかどうか、である。

(ヒルトン・ホロウェイ)

レンジローバーSDV8 SVオートバイオグラフィーLWB

価格 £165,000(3,081万円)
最高速度 217km/h
0-100km/h加速 6.6秒
燃費 11.9km/ℓ
CO2排出量 219g/km
乾燥重量 2539kg
エンジン V型8気筒4367ccディーゼル
最高出力 339ps/4000rpm
最大トルク 75.5kg-m/1750rpm
ギアボックス 8速オートマティック


▶ 海外初試乗 / メルセデス・ベンツS350ブルーテックL SEライン
▶ 海外初試乗 / メルセデス・ベンツS500L

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事