アウディR8 V10プラス

公開 : 2015.11.05 23:50  更新 : 2017.05.29 18:14

このシリンダー・オンデマンド技術は、穏やかなドライビング時に片側のバンクをシャット・ダウンする。残る5気筒は、触媒コンバーターの温度を保つために30秒ごとにもう片方の5気筒と交互で仕事をする。

Sトロニック・ギアボックスは変速タイムが短縮されている。アウディいわく、変速時のトルク落ちを防いでいるのだそうだ。

パワーはこのギアボックスを介して、2つのデフに伝達される。ひとつはビスカス・カップリングから電制多板デフに置きかわったフロントに。もうひとつはリアのコンベンショナルな機械式デフである。

必要に応じて100%のトルクを前あるいは後ろに伝達できるようになった。さらにターンイン時のアンダーステアを大きく低減しているのだそうだ。

これらすべてのコンポーネントは、カーボン・コンポジット製のリア・バルクヘッドとセンター・トンネルのおかげで4kg軽く40%剛性を増したアルミ製スペース・フレームにボルトづけされる。

また標準のヘッドライトよりも2倍の照射距離が保証されたLEDヘッドライトは、アウディのル・マン・プログラムの技術が利用されることを意味する。

TT同様に12.3インチのバーチャル・コックピットを備えており、トラディショナルなダイアルやインフォテインメント・スクリーンは過去のものとなった。

おかげでエンジンのモードやその他の情報を簡単に把握できる。ドライビング・データやナビのマップ、メディアのメニューを前方から大きく目を逸らさずに確認できることは、AUTOCARの読者には今さら説明する必要はないだろう。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事