ポルシェ911カレラS
公開 : 2015.11.09 23:50 更新 : 2017.05.29 19:04
伝説のスポーツカーは、各レンジにターボチャージャーを採用した。果たして期待するだけの優れたドライブ・フィールはキープされているのだろうか?
■どんなクルマ?
2016年。ポルシェの歴史は大きく変わる。ポルシェの主力ラインナップは自然吸気エンジンを捨て、ターボ・エンジンを採用することを決定したのだ。コンテンポラリーな選択である。
世界でもっとも必要とされるスポーツカーのシンボルともいえるポルシェ911カレラならびにカレラSは、40年以上のヒストリーを経て、大きな転換期を迎えることになった。
内部では9A2と呼ばれているあたらしいエンジンは、これまでの慣例に則って水平対向の6気筒とする一方で、インダクタンス・プロセスと冷却システムは大きな変更を受けている。
排気量はこれまでの自然吸気と比べてずいぶんと小さくなったのだが、あっという間に回りゆく2機のターボチャージャーをあてがうことによって、パワー/トルクはこれまでのどの911よりも活発なものになった。
もっともマイルドな911カレラのブースト圧は0.9bar。リアにマウントした新しいパワープラントは370psと45.9kg-mを導きだすに至った。