レクサスRX450h

公開 : 2015.11.10 23:50  更新 : 2022.12.12 21:29

  • アイボリーのセミアニリン本革シート。このような明るい色が国産車のインテリアにも採用される時代を迎えているわけである。レクサス・ブランドの功績のひとつだろう。

  • 前席と後席の距離は18mm広がった。つまり足元はより広がった。背もたれは電動でリクラインする。

3.5ℓ V6は262psと34.2kg-mを発揮し、加速時に167psと34.2kg-mのフロントの電気モーターがアシストする。システム・パワーは313psである。

‘E-Four’の場合、リアの電気モーターは68psと14.2kg-mをいざとなれば生み出すわけだけれど、これがどれほどの活躍を見せてくれるのか、ドライ路面の今回のテストでは不明である。

機械のシステム上、4WDとしての能力を優先するのであれば、プロペラ・シャフトを持つ200tのAWDを選ぶべきである、ということはレクサス自身も認めている。

車重2トン超のSUVスタイルながら、450hをけっこうなスペースで飛ばすことはたやすい。アトキンソン・サイクルのV6ユニットは内燃機関ならではの快音を発したりはしないけれど、速さと燃費は保証してくれる。

‘version L’ は可変ダンピングのAVSを装備する。これは従来よりもソフト方向にセットしている。減衰力を低めて快適性を上げる一方、スタビライザーを強化することでロールを抑えてフラットな乗り心地をつくりだしている。

ハンドリングを向上させるために、エンジン・マウントを変更している。エンジンの横揺れを減らす工夫をするなど、地道な改善を加えている。

‘F SPORT’ のAVSは少々固めに設定されている。RX450hの後、200t ‘F SPORT’に試乗したところ、 高速のカーブで違いがあらわれた。もちろん、こちらの方がピタリとステアリングが決まる感があった。

記事に関わった人々

  • 今尾直樹

    Naoki Imao

    1960年岐阜県生まれ。幼少時、ウチにあったダイハツ・ミゼットのキャビンの真ん中、エンジンの上に跨って乗るのが好きだった。通った小学校の校長室には織田信長の肖像画が飾ってあった。信長はカッコいいと思った。小学5年生の秋の社会見学でトヨタの工場に行って、トヨタ車がいっぱい載っている下敷きをもらってうれしかった。工場のなかはガッチャンガッチャン、騒音と金属の匂いに満ちていて、自動車絶望工場だとは思わなかったけれど、たいへんだなぁ、とは思った。

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