メルセデス-AMG C63 Sクーペ
公開 : 2015.11.11 23:55 更新 : 2021.01.30 21:38
ドライビング・モードは合わせて5つ。C63に比べてひとつ増えている。電制スタビリティ・コントロールのモードは3つ。オン/スポーツ/オフで構成される。
外観は標準のCクラス・クーペから大きく変わっている。共有するのはフレームレス・ドアとルーフ、リッドくらいのもので、残りはC63オリジナルとなる。
シャシーもC63のためのビスポークだ。横幅はフロントが73mm、リアが46mm大きくなっており、それぞれ1636mmと1592mmというのが公表値である。
ホイール・サイズはC63が18インチ、C63 Sが19インチとなる。
車体のディメンションは先代モデルよりも全長が45mm、全幅が107mm、全高が12mm拡大している。ホイールベースが75mm伸びているのはインテリアを広くするためだ。
対するトランク・ルームは95ℓ小さくなっており、全体の容量は355ℓにとどまっている。
■どんな感じ?
C63 Sは先代に比べると異なったプロポーションとなるが、路上のスリルはまったくもって損なわれていない。
6.2ℓを標榜した先代の獰猛さも相変わらず。あたらしいターボ・パワープラントのもたらす怒号もなかなかのものである。
エンジンが2.0ℓ以上も小さくなっているにもかかわらず70kgも重くなったのは全体のディメンションが肥大化しているからだ。
ただ、心配はご無用。0-100km/hタイムは3.9秒をマークし、他のライバルよりもいくらかのマージンを残して速い。
AMGドライバーズ・パッケージを選べば、最高速度は249km/hから290km/hまで拡大される。
トルクの強化によってパフォーマンスが底上げされるのは当然として、柔軟性も増している。特にモーターウェイでは、先代よりもアクセルを踏まずにクルーズできる。