シート周辺のスペースはたっぷりと確保されるのだが、650ℓのトランクが浅すぎるのも辛い。

モーターウェイ、Aロード、ワインディング、小さな村を組合わせたテスト・コースでは、ディーゼル・エンジンが34km分の仕事をし18.1km/ℓをマーク。

バッテリーのみが仕事をしたのは62.8km。バッテリーのエネルギーは12.2kWh分を消費した。

■「買い」か?

英国では絶大な支持を得ているアウトランダーPHEVクロスオーバーの存在を考えると、Q7 e-トロンにとって参入しやすいマーケットだと感じる。

e-トロンはほとんどのモデルよりクリーンであるうえ、‘プレディレクティブ・アシスタンス’ システムを使用する点も大きなアドバンテージになるだろう。

現実的な環境でも55kmの後続ができる点は、多くの人の通勤路もカバーできよう。さらに洗練されたキャビンとエンジンのおかげで長距離も安楽である。

ドライビングをこよなく愛するエンスージァストのためのクルマではないが、プレミアム・ファミリーカーとしての前途は有望。

価格がセールスの絶対数の足を引っ張ることになるのは簡単に想像できるのだが、‘プレディレクティブ・アシスタンス’ システムが今後の主流になることは自明だ。

(アンドリュー・フランケル)

アウディQ7 e-トロン

価格	£65,000(1,216万円)
最高速度	217km/h
0-100km/h加速	6.0秒
燃費	58.8km/ℓ
CO2排出量	50g/km
乾燥重量	2445kg
エンジン	V型6気筒2967cc+モーター
最高出力	374ps
最大トルク	71.3kg-m
ギアボックス	8速オートマティック