ジャガーXJR
公開 : 2015.11.13 23:55 更新 : 2017.05.29 18:37
電制アシスト・ステアリングの調整を含むいくつかのアップデートを受けたジャガーのラグジュアリー・スーパー・サルーンは、相変わらず有力なモデルである。
■どんなクルマ?
551psのXJRのフェイスリフト版。おだやかな意匠変更と装備の拡充が図られているが、なかでも電制パワー・アシスタンス・ステアリングとモダンなインフォテインメント・システムがハイライトとなる。
ジャガーいわく、XJやXJRにフィーチャーされていたコンベンショナルな油圧ラックは “ポテンシャルの限界” とのこと。
油圧式の方がコミュニケーティブかつフィードバックも豊富だというのが世間の認識であるが、いまや電制アシストの方が優秀なようなのだ。
結果として2つの恩恵を受けることになったという。1つは高効率化、もう1つはアシスト・システムによるサポートの充実である。
“必要なときのみサポートする” と謳われるとおり、作動すべき時を選ぶことで燃料消費率は3%優秀になっている。
このクラスのクルマにとって3%という数字がどれほど大事であるかは別にして、アシストが介入するスピードも速まっているのだという。
またレスポンスとフィールも改善しているそうだ。これまでわれわれが高い評価を与えたXJやXJRのステア・フィールは(ありがたいことに)健在とのことだ。
オール・アルミニウムの5.0ℓ V8はこれまでと変わらず。551psと69.5kg-mを発揮し、静止状態から100km/hまでを4.4秒で駆け抜ける。