ミニ・クーパー・クラブマン

公開 : 2015.11.16 23:50  更新 : 2021.10.11 08:58

  • 試乗した車両と撮影用車両には若干のオプションの差があり、撮影車両の価格は472.2万円

■「買い」か?

「買い」かどうか、ということに関しては、MINIというクルマにどんなサイズを望んでいるか、ということに掛かっているといえる。実は僕は先代クーパー・クラブマンのユーザーで、仕事や日常の足に使っているが、僕の場合は先代のサイズが好みにも用途にもジャストフィットなので、新型は大きすぎる。だから「買い」とはなり難い。

ところが世の中には僕と違って、これまでより大きいMINIを欲しいと思う人もいる。家族の成長にともなって従来型が小さすぎるようになったMINIユーザーや、他のクルマから新たにMINIに参入したいけれど、これまでのモデルでは小さすぎる、と考える層だ。

MINIのスタイルが気に入っていて、しかも大きめのMINIが欲しいという人なら、これはまさに「買い」だといえる。ファミリーカーとしても使える居住空間や荷室空間を備えていて、乗り心地は上質、しかもドライビングして愉しいクルマだからだ。

プライスはクーパーの6段ATが344万円、クーパーSの8段ATが384万円で、それなりに高価ではあるが、それに見合ったクォリティと魅力を持ったクルマだといえる。

すでに書いたように、クーパーでもパフォーマンスは充分だが、予算に余裕のある御仁は40万円高のクーパーSを選ぶ手もあると思う。ただし、オプションをあれこれ付けていくと望外の金額になる可能性があるからご用心。ちなみに僕が乗った試乗車は、車両本体価格344万円に対して、装着オプションを含む総計は487.9万円(!)だった。

(文・吉田 匠 撮影・佐藤正勝)

ミニ・クーパー・クラブマン

価格 3,440,000円
燃費 17.1km/ℓ
CO2排出量
乾燥重量 1430kg
エンジン 直列3気筒1498ccターボ
最高出力 136ps/4400rpm
最大トルク 22.4kg-m/1250-4300rpm
ギアボックス 6速オートマティック


▶ 海外初試乗 / ミニ・クラブマン・クーパーS

記事に関わった人々

  • 吉田 匠

    Takumi Yoshida

    1947年生まれ。1971年、青学大卒業と同時に「CAR GRAPHIC」編集部に。スポーツカーの試乗記などを手掛け、FJ1600などのレースにも参戦、優勝経験数回。1985年、同社を退社、フリーランスのモータージャーナリストになる。「ポルシェ911全仕事」等、単行本多数。旧いスポーツカーに目がなく、愛車はポルシェ356B、ロータス・エランS2、他。

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