スズキ・バレーノ1.0ブースタージェット
公開 : 2015.11.17 23:20 更新 : 2017.05.29 18:41
ガソリン・エンジンは2種。ひとつは1.2ℓをスイフトとシェアするが、マイルドなハイブリッド技術を盛り込むのだという。
運転席の下に0.2kwhのリチウム・イオン・バッテリーを搭載し、モーター・ジェネレーターやベルト駆動のクランクからエネルギーを集める仕組みだ。
3900rpmまではこのバッテリーが30秒間アシストする。力づよさは5.1kg-m。数値からもわかるように、どちらかというとパワー・アップというよりもCO2エミッションの削減が本来の目的である。結果的に93g/kmをマークする。
一方のスズキは90%のカスタマーが新型の1.0ℓ 3気筒ブーストジェットを選ぶのではと踏んでいる。テスト車もこちらを搭載している。
小さなターボ・ユニットから助力を受けるこれは、オーバーブースト・ファンクションを使用することによって小さいエンジンながらも充分なパワー/トルクを与えてくれるとのことだ。
もちろん高い効率性もカバーしている。
■どんな感じ?
件の1.0ℓユニットは軽やかに回るだけでなく2000rpmからの押しだしの強さも魅力だ。3気筒らしいメロディも含めて快活のひとことである。
さすがに5000rpmを超えるとノイズが目立つようになるが、決して楽しみを損なうものではない。0-100km/hタイムはまだ明かされていないが、体感的には10.5秒程度だろうか。
速く感じられる理由として新式の軽量プラットフォームが挙げられる。やはり軽さに優るものはないのだ。905kgの車重はフィエスタよりも200kg以上軽いということになる。
したがって静止加速のみならず、コーナーでも軽やかで素早い身のこなしを実現している。