メルセデス・ベンツC250dクーペAMGライン
公開 : 2015.11.18 23:10 更新 : 2017.05.13 12:50
■どんな感じ?
とても、とてつもなくいい。どこをとってもセダンよりシャープに感じる。
もちろんホットロッドのような獰猛さはなく、むしろしっとりと落ち着いて感じるほどだが、改善されたことがよくわかるステアリングからは、車体と密接に関わりあっていることがわかるし、ごちゃごちゃとした一般道や高速道路の単純な移動でもとても満足できる。
注意して観察するとキックダウンに一瞬のポーズがあり、シフトアップ時もわずかながらの衝撃が伝わるが、C250dと同じ9速のオートマティックは、先代の7速に比べると遥かに良くなっている。
多くの場合、変速は一瞬にして終了し、パドルで操作すればとても気持ちよく走ることができる。
音はディーゼルの良いところをうまく利用しているといった印象で、気力に満ちた男らしいサウンドである。
フロント・エンドは路面をしっかりと捉えている。ターンインは素早く、ステアリングがもたらす感覚はとても心地いい。コーナリング時の抵抗もとても自然だ。
クイックなステアリング・ラックであるBMW 4シリーズと比べると矢のごとき鋭さではないのだが、よりナチュラルな感覚をもたらすメルセデスの方が楽しく感じる。