トヨタ・プリウス・プロトタイプ
公開 : 2015.11.18 23:50 更新 : 2022.12.12 21:29
12月の発売を控え、富士スピードウェイ内で新型プリウス ‘プロトタイプ’ の試乗会が開かれた。1997年、世界初の量産ハイブリッド車としてセンセーショナルなデビューを飾ったプリウスの4代目は、6年の開発期間を経てどんな進化を果たしたのか?
■どんなクルマ?
最大の注目ポイントは、2009年に社長に就任した豊田章男氏の「もっといいクルマづくりを」という社内改革の下で開発された第1号であることだ。
「もっといいクルマ」という難題に対して、現場はどう答えたか? これまでのプリウスの強みは、圧倒的な環境性能と先進装備、弱みは走りの楽しさ/乗り心地、スタイリング、と分析された。
そこで開発陣はプラットフォームを一新、重心を下げることから始めた。環境性能だけでなく、ハンドリングと乗り心地のレベルを上げるべく、トーションビームだったリア・サスペンションをダブルウィッシュボーン化した。この次世代プラットフォームはのちにTNGA(Toyota New Global Architecture)と名付けられた。将来はCセグメントのミニバンやSUVにも使われることになる。
ボディ剛性は従来型比約60%アップした。剛性アップには、レーザー照射による接合や、熱した状態でプレスすることによってより高い強度が得られるホットスタンプなどを採用している。
パワートレインにも手が入った。1.8ℓエンジンは吸気ポートの形状を変更して燃焼室内の気流を強化することで燃焼速度を上げ、最大熱効率を38.5%から40%に高めた。
モーター、PCU(パワーコントロールユニット)、バッテリーからなるハイブリッド・システムは小型化し、配置を見直し、高効率化を図った。従来、荷室の下にあったバッテリーはリア・シートの下に移動、おかげでカーゴ・ルームにはゴルフバッグが4個入るようになった。
低重心プラットフォームTNGAの恩恵で、ドライバーのヒップ・ポイントは先代より59mm下げることに成功、全高は20mm低めた。ボクシーだった先代に比べ、スタイリッシュなデザインが可能になった。ホイールベースは2700mmで先代と変わらない。これ以上長くすると、Cセグメントとして回転半径が大きくなることを恐れた。