text & photo:Kunio Okada (岡田邦雄)
古来から養蚕、織物で栄えた桐生市の古い町並みの中にある群馬大学理工学部キャンパスで催される「クラシックカーフェスティバルin桐生」も、今年で10年目を迎えた。おりしも群大理工学部も100周年という記念すべき年である。
地元の人たちもたくさん見学に訪れる地域のクラシックカーイベントだが、近頃は遠方からの参加者や見学者も増えて、より多くの人々に支持されるようになっている。家族連れも多く、子供からお年寄りまで幅広い層の人たちが、旧車に親しむ機会があるのは、いいことで、今年の来場者数は2万5000人だったそうだ。
年ごとに各自動車メーカーや、またトヨタ博物館も協力し、今年はトヨタが007の映画のために製作したトヨタ2000GTのオープンモデルが展示され、同じくボンドカーのアストン・マーチンDB5なども並べられた。
また、群大をスタートして渡良瀬川沿いを走り、草木ダム(今年で完成からちょうど40年を迎える)で折り返して、ふたたび群大にゴールするラリーも開催された。このラリーで地元の素封家のK先生がお持ちの大正11年/1921年に生産されたブガッティT13ブレシアに同乗させていただくという稀なる体験をさせていただいた。90歳を超えるクルマだが、その動力性能はブガッティだけにあなどれず、爽快なツーリングを楽しんだ。
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今年のニュースはブガッティT13ブレシアが2台参加したことだ。
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どちらも群馬に住むT13ブレシアで、ディテールは微妙に異なる。
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オーナーの厚意によりブガッティT13ブレシアに同乗させていただいた。
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ラリーのスタートを待つもう1台のブガッティT13ブレシア。
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同じタイプのオーナー同士だけに、クルマの話は尽きない。
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ボンドカーのトヨタ2000GTオープンとアストン・マーチンDB5を展示。
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トヨタ博物館からはトヨタ2000GTオープンのほかトヨタ7が出張してきた。
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メジャーなハコスカと並ぶのは絶滅危惧種ともいえるKP47スターレット。
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対米輸出用のマツダ・ロータリー・ピックアップが姿を見せた。
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空冷フラットツインのパブリカと、同じエンジンを積むトヨタS800。
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スバルの地元でのイベントだけに360の他、希少なカスタムも参加した。
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古今東西のモデルが展示され、コンテッサ・クーペが存在感を放っていた。
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今見ても先進的なコンセプトで作られたバモス・ホンダもやってきた。
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オリジナルのナンバーを掲げるホンダNIIIはラリーから帰還。
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参加車両はバラエティに富んでいて、コルベットやマスタングの姿も。
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フィアット・アバルト695とシトロエン2CV絶妙な雰囲気を醸し出す。
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今や雲上の存在となったランボルギーニ・ミウラも参加していた。
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シトロエンはディープなAMI8のほかGSクラブ、2CVドーリーが並ぶ。
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本当の原動機自転車といえる初期型の未再生車がズラリと並んだ。
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ケータリングにも力が入っていて、クルマはもちろんPOPも素敵。
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群馬在住のモデラー山田健二さんの手によるウッドモデルの250GT SWB。